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義父の死とコロナ禍で日に日に壊れていく義母。「寂しいから」と家に来る義母を追い返せない嫁の苦悩

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サライ.jp

取材・文/ふじのあやこ 離婚、再婚などで複雑化する家族関係。血縁のない家族(義家族)との関係で生じる問題、そして新たに生まれたものを、当人にインタビューして、当時感じた素直な気持ちを掘り下げます。 今回お話を伺った穂香さん(仮名・35歳)は、26歳の時に紹介で知り合った10歳上の男性と結婚、現在は都内のマンションで子ども2人との4人暮らしをしています。入籍とともに迎えた新居は旦那さまが1人で暮らしていた義両親の持ちマンション。2室を1つにするリフォームをしたそうですが、義両親がお金を払ってくれたと言います。 「夫は付き合っている時から4階建てのマンションの4階に住んでいて、家賃はおそらく払っていなかったと思います。義両親の家は同じ敷地内にあって、マンションの奥にありました。私との結婚が決まった時に、義両親自ら4階にあった2室をつなげるリフォームをしてくれて、そこが新居になりました。義両親の近くに暮らすことはなんとなく結婚前から覚悟はしていました。まぁ別のところに住めたほうがいいですが、家賃がかからないところはやっぱり魅力でしたから」

寡黙な義父は家族団らんを好まない。それに従うように義母とも淡泊な付き合いに

結婚後も交流は盆やお正月などの行事と、義両親の誕生日や母の日、父の日ぐらいだったそう。それは子どもができてからも変わらなかったとか。 「義父が寡黙な人で、あまり交流を好まないのか、一緒に食事をしても、ずっと無口で食べ終わったら1人で早々に帰っていくような人でした。それに義母が従って、帰りは別々になることばかりでしたね。お誕生日などのイベントもプレゼントを渡すぐらいで、その日ずっと一緒にいることもなかった。私は28歳の時に1人目を、31歳で2人目の子どもができたんですが、孫ができても義父は変わりませんでした。子どもたちも、あまりに愛想のない義父が怖いのか、あまり一緒にいたがらないようになっていきましたね。義母は義父がいないところで会うと、孫たちをとてもかわいがってくれていましたよ。ここぞとばかりに大量のお菓子を渡してしまうところだけ、やや困っていましたが、近隣で暮らす嫁姑としては淡泊な付き合いで、とても居心地が良かったです」 しかし、そんな生活がある日突然終わることになります。きっかけは義父の他界でした。 「病気がわかって、一度は退院するほど回復したんですが、結局1年も経たずに亡くなってしまいました。義母はすごく気落ちしてしまって、しばらくは口がきけないほどでした。それに普段まったく義父と会話している様子がなかった夫でさえ、しばらくは凹んでいましたね。私はもしかしたら仲が悪いのかもと勘ぐっていたんですが、お葬式で喪主をやった夫がやり切った後に1人で号泣していて。後にも先にも、夫が泣いているところをあの日初めて見ました」

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