【NBA】盟友ポール・ジョージ移籍にも冷静なカワイ・レナード「誰であれ、自分にとって救世主だとは思っていない」
開幕戦への出場が不安視も「試合を欠場する計画を立てたことはない」
クリッパーズのカワイ・レナードは、昨シーズンのプレーオフを途中離脱した膝の故障の影響でパリオリンピックの出場も辞退した。大舞台の出場を見送ってまでコンディション回復に努めているレナードだが、10月23日のレギュラーシーズン開幕戦に間に合うのか不透明と見られている。 メディア・デイでレナードは、自身の状態についてこう語る。「(開幕戦に出場するのが)僕の計画だ。試合を欠場する計画を立てたことはない。ただ、これは身体の状態による。僕は人間でバスケットボールをプレーしている。だから、すべては身体の状態次第だよ。でも今、プレーできるとポシティブに考えている。日々、状況を確認しているところだ」 今オフ、クリッパーズはポール・ジョージがフリーエージェントで移籍したが、ジョージの代役として同等のスターパワーを持った大物の獲得はない。もちろんバスケットボールはチームスポーツであり、個々の能力が優れていれば勝てるというわけではない。それでも個で打開できる選手が減ったため、苦しい場面でレナードやジェームズ・ハーデンに依存する場面は増えるだろう。 だが、そういった変化について、レナードは影響がないと強調する。ジョージについて「彼は間違いなくコートで他の選手たちのプレーを簡単にしてくれていた」と称える一方で、次のように続ける。 「試合に向けた精神面での集中について、個人的に難しくなることはないと感じている。一緒にコートに立つ選手が誰であれ、自分にとって救世主だとは思っていない。自分の役割であり、すべての試合で直面する課題と向き合っている。そして試合を支配しようとしているんだ」 2021-22シーズンの全休など故障が多いレナードだが、昨シーズンはプレーオフで無念の離脱となるも、68試合に出場した。これは2016-17シーズンの74試合出場以降では自己最多だった。長年の課題といえるコンディション維持については好感触を得ている。「(昨シーズン)僕たちは目標に届かなかったけど、僕の身体に関しては良い1年だった。これを継続できるのか見てみよう」 ジョージの抜けた穴は間違いなく大きい。それでもレナードやハーデンが大きな離脱なくシーズンを過ごし、ケミストリーを高めてプレーオフでフル稼働できたのなら、クリッパーズは西カンファレンスの上位に食い込むはずだ。
バスケット・カウント編集部