ユーチューバー・116 Winsが分析するシアトル・マリナーズの課題と輝かしい未来
いまだにイチロー選手のイメージが色濃く残るシアトル・マリナーズ。実際、イチロー選手が加入した2001年の116勝という数字は、2024年現在もMLBタイ記録である。 その後の凋落を経て、2022年シーズンはポストシーズン進出を果たすなど、栄光の時代は目前に迫っている。そんなマリナーズとMLBの魅力を、人気ユーチューバー・116Winsさんに聞いてみた。 ◇マリナーズを熱心に応援するに至った理由 大谷翔平選手ら日本人選手の輝かしい活躍により、日本でも人気を博しているMLB。そんなMLBのファンとして長年にわたり情報発信をしている116 Winsさんは、チャンネル登録者数6万人超えを誇る人気YouTuberだ。 116 Winsさんと言えば、2001年にシアトル・マリナーズが記録した「シーズン116勝」を名前の由来としているように、熱狂的なマリナーズファンとしても知られている。 小学生だった2002年、松井秀喜選手がNPB最後の年に50本塁打の活躍を見せたのを機に、野球に魅了されてプロ野球ファンとなったが、その翌年、父親の仕事の都合でアメリカのオレゴン州に引っ越すことに。 116 Winsさんは、オレゴン州から最も近いマリナーズの試合に毎年連れて行ってほしいと父親に頼み、野球観戦の舞台をNPBからMLBに移した。 NPB時代のイチロー選手の活躍を直接は知らず、松井選手に憧れていた116 WinsさんのMLB初観戦は、2003年にシアトルで行われたヤンキース戦だった。 「マリナーズのことをそんなには知らない状態で見に行ったんですけど、当時(2003年)のマリナーズというのは、2001年に116勝したチームの選手がまだ残っていて強かったんで、たまたまヤンキース戦で強さを見せたというか、マリナーズが打ち勝ったみたいな試合だったんです。そこで、マリナーズって強いんだなと。いま思えば勘違いしてしまった部分もあるんですけど(笑)。 そこから徐々にMLBという世界に触れていくなかで、例えばトレードとかFA契約とかの移籍市場が、NPBと比べると各段にスケールが大きいというか。もちろん、プレー自体のスケールの大きさとかもあるんですけど、そういう日本の野球と比べて何倍も世界が広いというところで、ファンになっていったという感じです」 オレゴン州での生活は、中学生最後の年まで5年間ほど続いたが、マリナーズを応援するために毎年シアトルを訪問。見るだけではなくリトルリーグでプレーするなど、現地で野球少年として過ごした。また、その頃から趣味で情報発信を始めるようになっていた。 ”116 Wins”という名前も、116勝シーズンのような栄光の時代が再び来ることを願って、高校時代に作ったブログの名称が由来となっている。 「高校時代からマリナーズのブログをやったりとか、もっと遡ると現地にいた頃に英語で発信したりもしていたので、自分の意見や考えとか野球の関連の話を発信するのは昔からやっていました」 事実、大学時代には友人と『Far East Division』というMLBサークルを立ち上げ、サークル活動としてMLB専門サイトで記事を発信したり、社会人になってからもnoteで記事を書くなど、文字ベースで情報発信を継続的にしていた。 特に強いモチベーションがあった2019年には、noteで毎日のように記事を投稿した時期もあったが、仕事との両立を求めてYouTubeでの動画配信活動を開始する。 「毎日、仕事をしながら2000字、3000字を書くのはきついなっていうのも心のどこかにはあって。じゃあ、しゃべっちゃったほうが早いんじゃないのかな? というところがきっかけですね。でも、動画編集って全然ラクじゃないって知ることになるんですけど(笑)」 〇 116 Wins[YouTube]116 WinsMLB関連の様々な題材について好き勝手喋るチャンネルです。個人の野球ブログのYouTube版みたいなものです。なお、投稿主がシアトル