21人死亡のダニ媒介ウイルスは、どれほど危険なのか?
ただ、今のところ有効な薬やワクチンはまだないだけに、注意をするに越したことはない。 マダニから身を守るためには、どうしたら良いか?まずは、マダニが生息している場所を知っておくこと。日本には47種類のマダニが生息している。シカやイノシシ、野ウサギなど野生生物が生息しているエリアは注意が必要。また、民家の裏山や畑、あぜ道にも生息している可能性がある。 こうした場所に行く際は、できるだけ肌の露出が少ない服装を心がけたい。例えば、首にはタオルを巻くか、ハイネックのシャツを着る。軍手などの手袋はしっかり着用し、シャツのそで口を手袋の中に入れる。ズボンのすそも、手と同じように、靴下でかぶせるようにする。そして帰宅した際は、室内に入る前に、上着や作業着を脱ぐこと。ガムテープをペタペタ服にはりつけて、服に付いたダニを取り除くのも効果がある。 厚生労働省の担当者は「ダニにかまれたからといって、必要以上に心配することはないが、もし熱が出たりすれば、病院を受診してほしい。SFTSウイルスの可能性があれば、自治体を通じて適切に対処する態勢ができているので、安心してほしい」と話している。 (文責・坂本宗之祐)