2浪6留「医学部合格」更に待ち受けた“浪人生活”。医師免許のために勉強続ける中で、運命の出会いも。
「私自身、人を救いたいという思いを持っているので、この仕事をしています。でも、救いたいと思って救えるものではないと日々感じています。 自分がいくら人の役に立ちたいという思いを持っていても、必ずしも役に立てないということに気づいて、人の役に立つにはどうすればいいのだろうと、改めて考えているのが今のフェーズです」 ■かっこつけずに生きる姿は、かっこいい 「私はたまたま妻に救われましたが、それがなかったらと思うとゾッとします。今、報われずに苦しんでいる人もかっこつけずに愚直に努力し続けているのであれば、その努力したこと自体を決して後悔はしないでほしいと思っています。若いころからかっこつけずに頑張ってきた人は、かっこいいです」
「かっこつけ」だった20代を経て、30代を迎え、家族のために泥をすすってでも生きることを決めた山田さん。たくさんの精神的な成長を遂げた現在の生活は紛れもなく、長い浪人の日々が培ったのだと思いました。 山田さんの浪人生活の教訓:不格好でも必死に生きていれば、救ってくれる人はいる
濱井 正吾 :教育系ライター