【きのこいぬ】久野美咲×日菜×千本木彩花 鼎談! 温かい現場の雰囲気を感じて!
プラムが家族の雰囲気を作ってくれる
◆プラムが家族の雰囲気を作ってくれる◆ ――では最後に、プラムはいかがですか? 久野 プラムはきのこいぬと同様に謎の生物という位置づけで、どうやら動物でもないらしい、でも生き物で、どうやら感情もある、という今まで演じたことのないキャラクターで、どう演じたらいいんだろう? と考えていました。ですが、こばくん(小林大紀くん)が先にきのこいぬを表現なさっていたので、こばくんのきのこいぬの雰囲気に合わせていけたらいいなと思ってアフレコに臨んだら、まさかの「きのこいぬと差別化を図ってほしい」とディレクションをいただいたんです。きのこいぬが犬なら、プラムは猫くらい違う感じにしたいと言われて、どうしよう!? って最初は思いました。でも自分の声優人生でやったことが無い役だからこそ、ものすごく楽しくて。台本にはプラムの感情はカッコ書きでひらがなで書いてあるのですが、セリフは一切書いてないんです。声をどう出すのか、何を喋るのか、どこにアドリブを入れるかも、自由に任せていただいている部分が多くて。すごく難しいのですが、演じていて思わず笑顔になってしまうようなハッピーな心地ですね。 ――お二人から見たプラムはいかがでしょう。 日菜 プラムは言葉のセリフがないからこそ、久野さんのお芝居のユニークさというか、お芝居の幅で表現されているキャラクターです。特に自分が楽しいことをしてる時のプラムはもう本当にかわいくて面白いです。思わず笑ってしまうくらいの面白さと、可愛らしさもあるキャラクターは、久野さんの表現の仕方で完成されていると思います。 千本木 アフレコ中に、多分久野ちゃん本人も思っていないであろう声が出る瞬間がたくさんありました。思っていたものではないものが出る瞬間は、お芝居をやる上でもものすごく素敵な瞬間だと思うので、そのユニークな部分が、久野ちゃんからでてくるのが、先生の作り上げてる世界観、つばきたちの空気感にぴったりだと思いました。そういうプラムを見ていると、つばきの表現が難しくていろんな事を考えてしまい、考えがガチガチになっている私をほぐしてくれるので、この家族の空気を作ってくれてるのはプラムだと感じています。私たちのところに来てくれたのがプラムでよかったなと思わせてくれるんです。きのこいぬがほたるとちょっと似てるように、プラムも私たち家族にちょっと似ている感じがします。 久野 そんな風に言ってもらって恥ずかしいけど、嬉しいな~。「“ブサかわ” でお願いします」というディレクションもありました。 千本木 笑った顔がちょっと怖い顔になるのも、つばきに似ているかも。 一同 (笑) 千本木 そんなプラムを見ていると、私もつばきらしくがんばろうと、現場ではすごく力をもらえるので、ほんとにプラムは可愛いなあ! と思いながら見ております。 ――最後に見どころを含めてメッセージをお願いします。 久野 三人でお話しした通り、私たちは毎回アフレコをすごく楽しみながらやっていて、現場の雰囲気も和気あいあいとしています。原作の素敵な空気感も伝わってくれたら良いなという想いでやらせていただいておりますので、原作ファンの方はもちろん、アニメから『きのこいぬ』を知ってくださった方にもご覧になっていただきたいです。きのこいぬとプラムはアニメだと鳴き声が付きますし、音響や映像のアニメならではの表現など、原作との違いも味わって楽しんでいただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。 日菜 私もすごく温かい現場でやらせていただいていることに感謝しています。この温かい場所で収録してきたからこそ、『きのこいぬ』という作品の温かさもより伝わるんじゃないかなと思っています。原作ファンの方もアニメから入った方も、きっとこの作品を通して考えることや、癒されたりだとか、いろいろと感じる部分が多いと思います。ぜひご覧ください。よろしくお願いします。 千本木 二人と想いは一緒です。これを読んでくれている皆様は、ここまで一緒にアニメを観ていただいていると思うので、きのこいぬの魅力は伝わっていると思います。新しい風として私たち三人、プラムとあんずとつばきが入ってきて、また世界がちょっとだけ広がるので、そういったところも楽しんでいただきながら、最後まできのこいぬたちに癒されながら、心がぽかぽかっとする瞬間を感じてほしいと思っております。よろしくお願いします。 (C)蒼星きまま・徳間書店/星鳩町きのこ研究所
アニメージュプラス 編集部