【きのこいぬ】久野美咲×日菜×千本木彩花 鼎談! 温かい現場の雰囲気を感じて!
あんずはしっかりしつつかわいらしい子
◆あんずはしっかりしつつかわいらしい子◆ ――ありがとうございます。あんずはどんな女の子で、演じるときはどういうことを意識していましたか。 日菜 あんずは、中学二年生にしてはすごくしっかりしています。しっかりしてる中の9割は優しさが元になっていると思います。誰かのためにこうしてあげたいという気持ちがとても強い子で、そういうしっかりした中に時折見せる中学生らしい甘えた部分や、かわいらしい部分のギャップに心を打たれています。初めのころは、どちらかというと中学生らしいかわいさを意識していましたが、「あんずは優しさやしっかりした部分がある子なので、そういう部分を全面に出してほしい」とディレクションをいただいたんです。芯は優しくてしっかりしている中で、かわいらしさを時折見せるとその分映えると気づいたので、甘える部分はしっかり甘えて、かわいらしさも出せていけたらと思って演じさせていただいています。 ――お二人から見た、日菜さん演じるあんずちゃんについてもお伺いしたいです。 千本木 あんずちゃんは真っすぐさもあるし、お茶目なかわいい部分もあるので、今聞いたことは現場でも感じます。つばき自身が抜けている部分もあるからこそしっかりしているのかな? とか、いろんな過去を含めて、あんずがこういう子になっているんだろうなと。あんずの9割の優しさというのは、きっとつばきがかけてきた愛情があるからこそなのかと思うと、二人の親子関係がすごく素敵に見えてきます。本編では描かれてない二人の日常は本当に優しい日々なんだろうなと思いますので、そういうところも日菜ちゃんと一緒に表現していけたらいいのかなと思います。 久野 あんずちゃんとつばきの親子の関係は、どこかお友達感があってすごく良いなって。お互い思ってることを素直に出し合えている間柄というか、きっと今までもずっとそうだったんだろうなって想像できるし、二人がこれまで一緒に過ごしてきた時間が、二人のシーンからあたたかく伝わってきました。あんずちゃんは裏表なく自分の気持ちを柔らかく相手に伝えることができる子だなぁって。言葉だけではなくて表情も豊かだし、素直で可愛らしい子だなって思います。 プラム役の私は途中参加だったので、自分が登場する前の話数の音声が入った映像を参考に頂いていたんです。そのときに、日菜ちゃんのあんずちゃんのお芝居がすごくナチュラルでとっても素敵だなって。現場でご挨拶したら、まさかの現役の高校生で、びっくりしました。セリフから瑞々しさのようなものを現場でも感じて、個人的にもとっても心が清らかになってます。 (C)蒼星きまま・徳間書店/星鳩町きのこ研究所