【きのこいぬ】久野美咲×日菜×千本木彩花 鼎談! 温かい現場の雰囲気を感じて!
つばきはみんなで作り上げています
◆つばきはみんなで作り上げています◆ ――みなさんが演じるキャラクターの印象や、演じるときに難しかったところ、逆にすごい楽しかった、嬉しかったとか、演じるときに意識したことはありますか。 千本木 つばきは私と年齢差もあり、大きな子どもがいる。そういった役を演じるのが初めてで難しいところもありました。つばきというキャラクターも、ちょっと不思議ちゃんというか、掴みどころのない飄々とした感じが魅力のキャラクターで、そういう面を掴むのに時間が必要でした。今も掴み切れてるかどうかわからないですが、監督や音響監督と相談していろんなつばきを試していきながら、作り上げている感覚です。自分とは違う面をたくさん持ったキャラクターですが、共感できる気持ちはあると思うんです。楽しい、悲しい、好きといった根源的な気持ちは一緒だと思うので、そこを探していくのは楽しい作業です。彼女がどういう人なのかをどんどん知っていくところは、大変というよりも楽しいの方が勝っているので、みなさんとアフレコをしていく中でわかっていくものなのかなと思います。 ――ちなみにお二人から見た千本木さん演じるつばきは、どんな感じに見えてますか? 久野 ぼんちゃんと共演したことは今まで何度かありますが、レギュラーでがっつりとご一緒するのはこの作品が初めてでした。つばきとプラムは掛け合うシーンがたくさんあったので、嬉しかったですね。プラムはつばきのことを信頼していて、とても慕っています。私自身から見たつばきは、掴みどころがなくミステリアスですっごく魅力的な女性だなぁという印象で。ぼんちゃんのつばきのお芝居は、表現をどんどん足していくというより、引き算というかニュアンスをつけすぎず表現なさっていて、音響監督の吉田さんとのディレクションのやり取りを聞いていると、そのさじ加減が絶妙で素敵だなぁっていつも思っていました。 千本木 そんな風に言ってもらえるとすごくうれしいです。プラムの演技もめっちゃ素敵です。 久野 つばきは、求められることのニュアンスも含めて、ほんとに難しい役だよね。 千本木 いろんな方のつばき像があって、それを集めてまとめていく作業をしているので、つばきというキャラクターをみんなで作っている感覚です。なのでいろいろな方向性を試しながら演じています。 ――日菜さんはつばきさんどうですか? 日菜 つばきは、あんずのお母さんとしての役割を果たしながらも、絵本を描いていたりと、子ども心を忘れてない遊び心がすごくあるキャラクターだという印象です。先ほど久野さんがおっしゃっていたように、実際現場でのディレクションを聞いていると、ミステリアスだからこそ遊び心とか、そういう部分がすごく映えて見えてくる、面白いキャラクターだと思いました。 (C)蒼星きまま・徳間書店/星鳩町きのこ研究所