【きのこいぬ】久野美咲×日菜×千本木彩花 鼎談! 温かい現場の雰囲気を感じて!
10月3日(木)より放送・配信中のアニメ『きのこいぬ』。愛犬を失い、傷心の絵本作家・夕闇ほたる。彼の前に現れたのは、片耳がきのこになっている謎の生物・きのこいぬ。ふたりの不思議な共同生活が、きっとあなたを癒してくれる……。 【関連画像】3人の撮り下ろし写真や場面化カットを見る(写真13点) 今回は、プラムを演じる久野美咲さん、あんずを演じる日菜さん、つばきを演じる千本木彩花さんに、それぞれの役や作品について、またアフレコ現場の様子などを伺った。 ◆きのこいぬのセリフがどこにもなくて……◆ ――最初に、出演が決まった時のお気持ちからお聞かせください。 久野 とってもとっても嬉しかったです。まさか任せていただけると思わなかったので、びっくりしました。 日菜 私は出演が決まったお知らせをいただいた時、マネージャーさんがすごく真剣な面持ちで三人もいて、「私、何かしたかな?」くらいの緊張感だったんですけど、すぐに「あんずちゃん役、日菜が受かりました!」って言われて。緊張と嬉しさの差も相まって、めちゃくちゃボロボロボロって泣いてしまったほど、すごく嬉しかったです。 千本木 つばきはオーディションがなかったんです。スケジュールに『きのこいぬ』と入っていて、マネージャーに聞いたところ、「お母さん役で決まりました、おめでとうございます!」と言われて。もともと『きのこいぬ』は知っていましたが、そこから原作読ませていただいて、大丈夫かなという不安もあったのですが、すごく嬉しかったですね。 久野 ぼんちゃん(千本木さん)は『きのこいぬ』のこと知ってたんだね。 千本木 そうなんです。本屋さんでコミックが並んでるのを見たことありましたし、存在は知っていたので。「うわー、嬉しいな」と思いました。 ――原作のお話が出ましたが、実際原作を読んだ時の印象、どんな作品だと思いましたか。 久野 私は、初めて原作を読んだのはオーディションの時でした。実はプラム役ではなくて、きのこいぬ役のオーディションに参加したんですけど、原作にはきのこいぬのセリフがどこにも書いてなくて(笑)。 一同 (笑) 久野 そこにまずびっくりしたのと、人物や人との関係性がきちんと描かれているので、日常をリアルに描いてる作品だなと感じました。それなのに、きのこいぬが登場するコマだけガラッと雰囲気が変わる、その緩急というか、ページ捲るたびのギャップが魅力的で、とにかくきのこいぬって何者なんだろうって、ものすごく興味そそられました。 日菜 私は、心の温まる作品だと思いました。人との関わりやコミュニケーションをとることで、 “人ってこんなに変われるんだ” と思った作品でもあります。ほたるの心情の変化をみていると、人と関わることの大切さというか、コミュニケーションをとることの大事さを教えてくれる作品という印象でした。 千本木 お二人と同じようなことを私も感じていました。1話、2話が印象的ですが、ほたるの心の傷をどう癒していくかというところで、 “きのこいぬ” というものを作り出した先生の発想力がほんとにすごいと思いました。読み進めると、いろんなキャラクターが出てきて、特に大きな話の波があるわけではないのですが、優しく寄り添い、みんなで助け合いながら過ごしている風景が、すごく素敵な作品だなと思いました。 (C)蒼星きまま・徳間書店/星鳩町きのこ研究所