「エンボディドAI」を農業ロボットに活用、1台で複数の作業に対応。中国・SYNAPATHが資金調達
エンボディドAI(身体性を持つ人工知能)を開発する新興ロボットメーカー「枢途科技(SYNAPATH)」がこのほど、エンジェルラウンドで中国の著名インキュベーター・奇績創壇(Miracle Plus)から数百万元(数千万円超)を調達した。資金はマルチモーダル大規模言語モデル(LLM)の改良や製品の開発・販売に充てられる。 枢途科技は2024年4月に設立された。自社開発したマルチモーダルLLMとさまざまな分野のノウハウを結びつけ、各分野に特化してモジュール化された汎用複合ロボットを提供する。まずは政策分析や市場ニーズに基づいて農業分野のロボットで市場に切り込み、業界が直面する労働力不足、コスト上昇、自動化の遅れといった課題解決に取り組んでいる。 同社の農業用複合ロボット「青山機器人」は高い汎用性を備えており、操作部品を入れ替えるだけで花の摘み取りからネギの収穫まで複数の作業に対応できるため、顧客のコスト削減にもつながる。 同社はすでに、スマート農業やスマート環境保護分野の複数のトップ企業と業務提携を結んでいるという。 *1元=約21円で計算しています。 (36Kr Japan編集部)