【ファジアーノ岡山J1昇格SP】ファジアーノ岡山・森井悠社長が感じる“J1で戦うための課題”【岡山】
OHKLiveNews「ファジアーノ岡山J1昇格スペシャル」(12月9日 午後6時9分~ 岡山・香川エリアで生放送)より、ファジアーノ岡山の森井悠社長(42)単独インタビューの内容をまとめました。 (岸下恵介キャスター) 「ファジアーノ岡山・森井悠社長にお越しいただきました。改めてですが、おめでとうございます。就任1年目から歴史的な1年となりました。2日が経ち、今はどのような心境ですか?」 (ファジアーノ岡山 森井悠社長) 「最初はうれしいと感じていたんですけど、2日経って、すごくホッとしてる気持ちが強いです。経営的にはかなり勝負をしてきた2、3年だったので、それは長く続くかっていう非常に厳しい中での(J1昇格)。本当にホッとしたっていうところです」 ・・・J1昇格にあたって課題が山積していると思いますが、フリップをご覧ください。 <フリップの内容説明> サッカークラブの収入の柱となるのが「広告料収入」と「入場料収入」の2つです。ファジアーノは2023年度の広告料収入が8億6200万円、入場料収入が2億4800万円といずれも過去最高となりました。J1の平均(広告料が22億2800万円、入場料が9億6100万円)と比べてみるとそれぞれ大きく離されています。この数字はどのようにご覧になられますか? 「J1平均売り上げが50億円ぐらい、私たちが今20億円前後というところになりますので、非常に大きな差があるっていうのは間違いないところです。入場料はどうしてもスタジアムキャパがありますので限界がありますけれども、広告料をしっかり伸ばしていくことがすごく大事だと思っています。厳しい戦いになるのは間違いないんですけど、しっかりコミュニケーションを取りながら進めていきたいと思います」 ・・・プレーオフの決勝ではチケットは即日完売し約1万5000人が来場。そういう現状が続いたとしても難しいのでしょうか? 「この人数が毎回来て下さったとしても、この9億円には到底到達しないと思います。そういう意味では非常に厳しい戦いにはなるんですけれども、この岡山の地で皆さんといろいろな解決策を考えながら、しっかりいいクラブ、大きなクラブに育てていきたいと思っています」 ・・・J1に上がるということは、それこそ浦和レッズ、鹿島アントラーズなどのクラブもこの岡山の地に来るということになると思いますが、その辺りを考えるとなかなかこう。現状で言うと難しい部分も、もちろんありますよね 「そうですね。今回のプレーオフ決勝戦の仙台戦もおそらく、もっともっと(スタジアムに)入りたい方がいらっしゃった。例えば、2万5000人~3万人のスタジアムがあれば、もっともっと多くの方が来てくださったと思いますし、そういうスタジアムだったとしても満員になったのではないかと思っています。私たちはこの、シティライトスタジアムという素晴らしいスタジアムを使わせていただく中で、どうしてもキャパには限界がある中で試合を行いますので、そういう意味では、すごく収入的には難しい、もしくは見たくても見られない人がどうしても出てしまうというのは、J1に行ったら間違いなく出てくると思います」 ・・・そうした中、クラブの将来を担う選手たちも今、活躍しています。 トップチームのJ1昇格が決まった翌日の12月8日、ファジアーノUー18、育成年代のチームがリーグの最終戦を迎えました。戦っているのは2023年、初めて昇格を果たした育成年代の最高峰・プレミアリーグです。2024年は苦しみながらも残留することが決まり、サガン鳥栖Uー18との最終戦も2対0で勝利しました。 (ファジアーノ岡山Uー18 千田遼選手) 「J1の姿を見たいとずっと思っていたので、本当に感動しました」 (ファジアーノ岡山Uー18 安西来起選手) 「(J1昇格で)クラブ自体の、周りから見られる目が変わるので、サッカーだけじゃなくて、それ以外の面でも意識高くやっていきたいなというふうに思いました」 ・・・森井社長、将来が楽しみな選手も数多くいますけれども、2024年シーズン、J1昇格を果たして2025年シーズン、ファジアーノ岡山はどこに向かっていきますか 「まずはJ1残留ということがすごく大きな、実は目標になると思います。J 2、2024年は5位でしたので、J 2で5位のチームがJ1で簡単に通用するほど甘くない世界だと思っています。ただ、この団結した力は岡山の強みだと思いますし、皆さん、地域あげてしっかり戦っていけばいい結果が迎えられると思いますので、全力で準備をしていきたいと思います」
岡山放送