和歌山・白浜温泉のGW宿泊客が昨年の2倍に
関西有数の観光地として知られる和歌山県白浜町の22カ所のホテル・旅館で構成する白浜温泉旅館協同組合は、ゴールデンウイーク(GW)期間中(4月29日~5月8日)の宿泊客数が昨年の2倍超となる3万6313人だったとまとめた。新型コロナウイルス感染拡大が本格化した一昨年と比べると、29倍に達しており、コロナ禍前の令和元年(平成31年)の7割にまで回復した。 新型コロナ感染拡大に伴う行動制限が3年ぶりになくなった春の大型連休で、各地の行楽地と同様ににぎわった。期間中、白い砂浜で知られる白良浜(しららはま)で、「本州で一番早い海開き」として6年ぶりに町が5月3日に海水浴場を開設した。 組合によると、昨年の大型連休期間(4月29日~5月9日)の宿泊客数1万7679人に比べ、今年は205・4%に達した。一昨年(4月25日~5月6日)は1246人で、今年は29倍となった。昨年、一昨年の期間中は緊急事態宣言が出されていた。 コロナ禍前の令和元年(同)は5万1053人、平成30年(同)は4万1208人で、今年は回復傾向が鮮明になった。 南紀白浜観光協会の藤田正夫会長は今年の大型連休について「前半天候が悪かったが、5月3日からの3連休はよく、海開きもした。まずまずの人出だった」と評価し、「にぎわいが戻るきっかけになった」とした。 組合理事長で、旅館「紀州・白浜温泉むさし」の沼田久博社長は「春の大型連休にお客さんが多いと、夏もいい。(今年は)夏も期待できるのではないか」とし、「5月3日の海開きがPRにもなり、6月と7月の予約も伸びた」と歓迎した。