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「イライラしたら、深呼吸して」 ホッケー先駆者&実力派姉妹が高校生に授けたエール

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THE ANSWER

藤尾香織、永井姉妹が全国のホッケー部員に“夢授業”

 ホッケー元日本代表として五輪3大会連続出場を果たした藤尾香織と、さくらジャパンの主力として期待される姉妹・永井友理、葉月(ともにソニー)の3人が、8月30日に配信された「オンラインエール授業」に登場した。「インハイ.tv」と全国高体連が「明日へのエールプロジェクト」の一環として展開する企画に参加した女子ホッケー界のスターたちは、インターハイ中止という経験から前を向く全国の現役ホッケー部員に対し、自ら試行錯誤することの大切さや精神のコントロール方法について語った。 「オンラインエール授業」はインターハイ実施30競技の部活に励む高校生をトップ選手らが激励し、「いまとこれから」を話し合おうという企画。ボクシングの村田諒太、バドミントンの福島由紀と廣田彩花、バレーボールの大山加奈さん、サッカーの仲川輝人、佐々木則夫さんら、現役、OBのアスリートが各部活の生徒たちを対象に講師を務めてきた。  第30回に登場したのが、日本の女子ホッケー界を牽引してきた3人だ。藤尾は現役時代、2006年から3年連続で国際ホッケー連盟が選出する世界ベスト18に名を連ね、日本人では初めて世界最高峰のオランダリーグにフル参戦している。永井姉妹はジュニア、ユース年代から日本代表を経験し、共にリオ五輪に出場。姉・友理はエースストライカー、妹・葉月は司令塔として、強豪ソニーでともにプレーしている。  授業の冒頭、3人は部活漬けだった高校時代を振り返った。  山梨・白根町(現南アルプス市)出身で、巨摩高時代はインターハイ3位となった藤尾は「本当にホッケーしかやってない。思い出しても学園祭とか、カラオケとか、学生ならではの思い出より、ホッケーしかしていない女の子でしたね」と懐かしく回顧。永井姉妹も岐阜の強豪・各務野高で過ごした日々について、当時の練習休みは「元旦の1日だけ」だったと明かした。  休みは少なくても、競技の楽しさが練習に打ち込ませた。「ホッケーが楽しく、遊びの延長線上みたいな感じ。苦ではなかった。その時にスポーツを楽しむ心は養えたかなと思う」と藤尾が話すと、葉月も「ホッケーが好きだったので(休みは)1日でもいいかなと思っていました」と笑った。  輝かしいキャリアを築いてきた3人の授業。メインとして行われたのは、質疑応答のコーナーだった。技術面の質問では「ショートコーナーの球出しをうまくする方法」「GKとのコミュニケーションについて」「1対1のFWの動きについて」などの質問が挙がった。そんな中、藤尾は試行錯誤しながら、自ら考えることの大切さを説いた。 「試合中、前に行くドリブルがまだできない。どうすればスピードをもって前に行けるか」と質問を受けた時だ。生徒に「なぜ、前に行けないと思う? どういうときに前に行けない?」と逆質問。その後、こう語った。 「本当はいろいろと試行錯誤して、自分なりのコツとか、研究をしてもらって、それでもわからなかったら聞くというスタイルが好きなんです」  課題に対して常に考え、失敗を繰り返して自分なりのコツを身に着ける。こうして世界と戦ってきた藤尾の言葉だから、重みがあった。「今回は特別に」と技術を伝授し、最後に「失敗すると思うけど、失敗してもいいのでやってみてほしい」と学生のチャレンジを後押し。耳を傾けた学生70名は目を輝かせていた。

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