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ロングシュートの思い出。現代サッカーでは、もっと狙っていいのではないか?

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J SPORTS

先日、日本フットボールリーグ(JFL)第19節の東京武蔵野シティFC対ソニー仙台FCの試合を見に行ったら、素晴らしいロングシュートに出くわした。

前半の39分、中盤の深いところからドリブルでボールを持ち運んだ武蔵野の後藤準弥がハーフライン手前から放ったシュートがGKの頭上を越えて仙台ゴールのド真ん中に突き刺さったのだ。後藤がドリブルする間、武蔵野のFW2人もほぼフリーで前線に向かって走り込んでいたから、スペースにパスを送り込むのだとばかり思っていたら、後藤はしっかりと相手の状況を見て自ら狙ったのだ。

まあ、ロングシュートというのは年に1回くらいは見るはあるが、このシュートはなかなか素晴らしいものだった。

まず、大事なのはJFLの強豪同士の試合で0対0で均衡していた中での得点だったこと。仙台が縦に付けるボールを武蔵野の守備陣が受け手のFWをしっかりとマークして受け止め、カウンターとロングスローを使って反撃する……。そんな互角の攻防が続く中での思い切ったシュートだった。武蔵野は後半にPKで1点を追加して2対0で勝利することになるのだが、いずれにしてもこのロングシュートが勝負を決めたと言っていい。

そして、シュートが本当にゴールの枠の中央に見事に吸い込まれていったこと。ロングシュートの中には見ている方はもちろん蹴った本人も「あ、入っちゃった!」と驚くようなものもあるが、この後藤のシュートはしっかりと狙った通りのシュートで、見ている方もボールが空中高くを飛んでいる段階から「これは入ったな」と確信を持って見守ることができた。そんなシュートだった。

このロングシュートを見たことで、僕は過去に見たいくつかのロングシュートのことを思い出した。

たとえば、日本代表では小笠原満男が2006年2月のフィンランド戦でやはりハーフライン手前からのシュートを決めたことがあった。中盤でボールを持った小笠原に対して相手がプレッシャーをかけてこなかったので、小笠原は余裕をもって狙うことができた。シュートにしてもパスにしても、「遠くを見る眼」というのは小笠原の持ち味の一つだ。

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