長野の中高生、喫煙率が激減 高1男子は15年前の18.6%から0.3%に
親がきっかけの喫煙も目立つ
現在喫煙していなくても、かつてたばこを吸ったことがある「喫煙経験率」は高1男子で5年前の13.3%から今回は3.8%に減少。高1女子も8.1%から今回2.0%へ大きく減っています。 たばこを吸ったきっかけは、高1男子の場合「好奇心」(43.6%)、「友達のすすめ」(18.1%)と続きますが、3番目の理由に「親のすすめ」(11.7%)があるのが注目されます。 中1、高1の現在喫煙者20人のたばこの入手先は「友達」が7人、35%、「コンビニやスーパー」が5人、25%で、「家族から」も3人、15%ありました。 たばこの害については「大いに害がある」との回答が中1、高1とも全体の80~90%を占め、たばこの害を十分認識していることが分かります。
飲酒経験率は減少も依然3割以上
たばこに比べ飲酒の経験率は高く、高1男子では前回56%を占め、今回は減ったものの33.2%が経験しています。現在飲酒しているとの回答は高1男女とも4%。5年前の高1男子の13.4%、高1女子15.3%から大きく減っているものの、たばこの喫煙率に比べ飲酒率の高さが目立ちます。 飲酒の頻度では毎月1~2回が多く、中には週に数回もあります。 健康増進課は「社会全体の取り組みが未成年者にも大きく影響していることが分かる。飲酒の場合は、大人がしっかり酒を管理することが大切」と話しています。
------------------------------------ ■高越良一(たかごし・りょういち) 信濃毎日新聞記者・編集者、長野市民新聞編集者からライター。この間2年地元TVでニュース解説