国民の3分の1が「年金受給者」波乱万丈の77年を生きた女性「無かったら無いなり」の年金生活楽しむ
老後の生活の支えになる「年金」。 いま日本では、国民の3分の1、約4000万人が年金を受け取って暮らしています。 ■【動画で見る】波乱万丈の77年歩んだ女性「無かったら無いなり」の年金生活楽しむ
■「年金受給額」は「生活費」を下回っている
現在、65歳以上の夫婦が2人で生活していくには、平均で月々約28万円ほどかかり、一人暮らしでは、月々約15万8000円の生活費が必要となっています。 (※総務省 家計調査年報(令和5年)より) そんな中、年金受給額の平均は、自営業やフリーランスが加入する国民年金で月5万6000円、会社員が加入する厚生年金で月14万4000円となっていて、いずれにしても月々の年金受給額が毎月の生活費を下回るおっカネ~事態に陥っているんです。 (※厚生労働省より)
■年金暮らしの高齢者の生活を拝見
12月12日、年内最後の年金支給日前日。 年金暮らしの高齢者はどのような生活を送っているのか。「newsランナー」番組スタッフが向かったのは、大阪市にあるNPO法人「ここから100」。 中で行われていたのは「麻雀」。一体どのような施設なのか、代表の金山さんにお話を伺いました。 【「ここから100」代表 金山佳子さん】「ここはアクティブシニアがいつまでも元気で過ごせる居場所となっています。元気な高齢者がいつまでも地元、地域で過ごせるように、認知症予防のカフェとか麻雀教室、100歳体操とか行っています」 ここは元気な70代・80代の高齢者が集まるコミュニティー。孤立しがちな高齢者を手助けしたいと設立され、居場所を提供しています。 みなさんはどれぐらい年金をもらっているのでしょうか? 【参加者】「微々たるものです。月5万ですから」「月10万」「月6万」 実際に聞いてみると、思ったより恐ろしい年金額。それでもこのコミュニティーの存在が人生をより豊かにしてくれているそうです。 【参加者】「こういう集まり以外は家にこもっていますからね。テレビ見たりね」 【参加者】「老人に優しく、楽しい。ありがたいと思っています」
毎週木曜日に行われているのが健康麻雀。1回の参加費はなんと1000円。おいしそうなスイーツも付いてくるんです。 「newsランナー」番組スタッフも麻雀に参加させていただき、年金生活について深堀りしていきます。 麻雀が楽しみで、頻繁に通っている77歳の宮川さんは、毎月どれぐらいの年金を受け取っているのでしょうか? 【宮川さん】「そんな多くないよ 満額かけてないから」 【番組スタッフ】「ロン、8000点です」 【宮川さん】「どさくさにまぎれて。(年金は)月6万5000円ぐらい」 宮川さんの現在の収入は、年金で月に約6万5000円。清掃のアルバイトが約4万円。1カ月10万円ほどで生活を送っています。 【番組スタッフ】「生活はどうですか?」 【宮川さん】「厳しいっていうたら厳しいけど、その中でいろいろなことをして(遊ぶ)。そんなに(値段が)高いところじゃないから、それでも楽しいですよ」 宮川さんは麻雀の他にも、さまざまなイベントへ積極的に参加。年金生活の中にも楽しみを見出しています。