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保険詐欺を追う未亡人がたどり着いた前代未聞の金融詐欺とは……「ザ・ランドロマット―パナマ文書流出―」を採点!

配信

文春オンライン

〈あらすじ〉

 観光客を乗せてナイアガラの滝へ向かう船が転覆し、21人の乗客が死亡した。その事故で夫を失い未亡人となったエレン(メリル・ストリープ)は、船会社が保険詐欺に遭ったせいで、微々たる和解金で泣き寝入りをするはめになる。納得がいかず、保険会社について独自に調査を開始したエレンは、パナマの法律事務所「モサック・フォンセカ」の存在を知る。ユルゲン・モサック(ゲイリー・オールドマン)とラモン・フォンセカ(アントニオ・バンデラス)が代表を務める同事務所は、世界中のタックスヘイブン(租税回避地)を利用して、富裕層や犯罪者に、20万を超えるペーパーカンパニーを提供していた。 【写真】この記事の写真を見る

〈解説〉

2016年に流出したパナマ文書を題材に、世界的規模で行われたタックスヘイブンの問題に迫る、ブラックコメディ仕立ての社会派ドラマ。監督は『コンテイジョン』が話題のスティーヴン・ソダーバーグ。96分。 中野翠(コラムニスト)★★★★☆吐気がするような悪徳弁護士たちの姿を痛烈喜劇に。語り口がやや悪凝りだが、M・ストリープの余裕の喜劇演技が救いに。 芝山幹郎(翻訳家)★★★☆☆カネの生態を抉る描写に期待したが、もどかしさが抜けない。悪辣と愚かさの彫りが浅く、毒や笑いが急所を射抜けない。 斎藤綾子(作家)★★★★☆身近な出来事が想像を絶する不幸な展開に陥り、それが常識という金融のからくりに驚愕。M・ストリープも怒り爆裂? 森直人(映画評論家)★★★☆☆独立した個の眼で巨悪をえぐるソダーバーグ節を入れ子構造で。拝金主義の汚れたシステムを圧縮した啓蒙コントの趣。 洞口依子(女優)★★☆☆☆オールドマンとバンデラス。愉快にポップアップされた2人を追うも、消化不良に。スコセッシ? A・マッケイの模倣? INFORMATION 『ザ・ランドロマット―パナマ文書流出―』(米) Netflixにて配信中 https://www.netflix.com/jp/title/80994011

「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年6月4日号

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