【知っ得「初詣」】知ればご利益も倍増 !? 初詣の正しい作法Q&A
普段は観光でしかお寺や神社に行かなくても、初詣の日だけは敬虔な気持ちで神仏に祈りを捧げるというひとは少なく ないだろう。神仏のご利益にあずかるために、参拝のマナーとしきたりの意味を案内しよう。 この記事の写真はこちら 監修:田中治郎さん 1946年、宮城県生まれ。宗教研究者、文筆家。横浜市立大学卒業後、おもに仏教書の編集に携わる。現在は、日本の宗教についての執筆、講演活動に あたる。著書に『お寺と神社の作法ブック』(学研)、『面白いほどよくわかる日本の宗教』(日本文芸社)など多数。 Q.神社とお寺、初詣はどちらに行くべき? ※答えは次のページにあります
■クイズの答え A. どちらでもOK。恵方にある寺社に参拝しましょう。 基本的に、神社とお寺のどちらでもよい。 初詣は、もともとは氏神(うじがみ)〈自分の家の先祖神〉や産うぶ土神(すな がみ)〈自分が生まれた土地の神様〉に新年の挨拶をしに行くというもの。 とはいえ今日では正確な意味での氏神や産土 神がわからない人が多い。そこで最初はいま住んでいる場所の近くの神社や菩提寺など、自分に縁が深い寺社に行く。 次に、その年の恵方(歳徳神が降りてくるとされる方角)にある寺社に行くとよい。これを恵方詣りという。 恵方は陰陽五行の考えに基づいて決められており、2021年の恵方は「南南東」。その方角の寺社であれば近所でも、遠方でもよい。 自宅近くの寺社に詣でた後、その足で遠方のに参拝する場合、恵方は最初に出かけた寺社からではなく、自 分の家から見た方角とするのが一般的。 だが行きたい寺社が家から見て恵方にない場合、最初に参拝したところから見て行きたい寺社が恵方になればいいという「方違え」というやり方もある。 ぜひあなただけの初詣プランを考えてみてはいかがだろう。
取材・文/吉田さらさ