セルジオ・ペレス「レッドブルF1マシンには特殊なドライビングスタイルが求められる」
今季レッドブル・ホンダのドライバーを務めるセルジオ・ペレスには、近年マックス・フェルスタッペンのチームメートを務めたピエール・ガスリーやアレクサンダー・アルボンがマシンをうまく操ることができなかった理由が理解でき始めているようだ。 2019年シーズン前半にフェルスタッペンのチームメートを務めたガスリー(現アルファタウリ)も、2020年シーズンのアルボン(現リザーブドライバー)も同じクルマながらフェルスタッペンと同じようなパフォーマンスを発揮することができずに終わってしまっていた。 今週、イギリスのシルバーストン・サーキットでレッドブル・ホンダ2021年型マシン「RB16B」のシェイクダウン走行を行った31歳のペレスはレッドブルF1マシンの特徴について次のように語った。 「シミュレーター、そして実際のマシンで僕の興味をひいたのは、フロントエンドのグリップレベルが非常に高いことだ」 「すべてのドライバーたちがこのクルマを最適化できない理由がすぐに理解できたよ。最高の力を引き出すのは簡単じゃないんだ。でも、もしその手段を見つけられれば、それは難しいことだけど、かなり速く走れるようになるんだ」 「かなりクセのあるドライビングスタイルが求められるクルマだよ。すごく特殊だ。だけど、これはスーパーカーだよ」 ペレスは、前任者であるアルボンともすでにレッドブルF1マシンのハンドリングに関する話をしたことを明かし、次のように続けた。 「彼は以前のクルマで走っていた。そして、ドライバーとしての僕は実際にクルマに乗ったときに彼が話していた意味をすぐに理解できたよ」 「それはレッドブルの最大の強みでもあるけれど、ドライビングを難しくしている部分の一つでもあるんだ」 そう語ったペレスだが、自分は「5レースもすれば」2021年型レッドブル・ホンダF1マシンをうまく操ることができるようになるだろうと思うと付け加えている。 ペレスとレッドブルは現在2021年の単年契約を結んでいる。だが、ペレスが2022年以降もそのシートを確保することを目指しているのは確かだ。 「当然ながら、僕は1シーズンだけのためにレッドブルに来たわけじゃない。何年もここに留まり、F1タイトルを手にしたいと思っているよ」 そう語ったペレスは、フェルスタッペンのチームメートであることのプレッシャーも大きいだろうが、自分はそれにうまく対処できるはずだと次のように続けている。 「うまくいかないときはプレッシャーもすごく大きくなるものだよ。だけど、経験を積み、以前にもそうしたことを切り抜けてきていれば、正しいことに集中することができるんだ」 「僕はただ自分のキャリアにおいていいところでチャンスが巡ってきたと思っているだけだし、うまくやれるはずだよ」