東電が「安全改革プラン」進捗を報告(全文3)少しずつ良くなってると信じたいが
ガバナンスは機能しているという認識か
朝日新聞:3.11で会社全体のガバナンスが大きく問われたわけですけども、今度、裁判もありますけども、そういう意味ではかなり強化されて、機能してると、そういうご認識でしょうか。 牧野:そういうことを目指して今取り組んでいるわけであって、今のレベルがどのぐらいかっていうのはなかなか中にいる私どもとして言いづらいところはございますけれども、継続的に、私が着任してから2年強たちますけれども、その間でも良くなったところ、まだまだ足りないところはありますので、そういった意味では少しずつは良くなってるというふうに信じたいと思ってますけれども、そこは最後はやはりしっかりとした、例えばWANOとかIAEAの評価の中でどうかとか、そういうのを見ながらたゆまぬ改善を続けていかないとならないなというふうには思っているところでございます。 朝日新聞:もう1点、すいません。先ほどの質問にもあったんですけども、柏崎市長からKKの1から5号機の廃炉計画作りを求められていますけれども、先日の2Fの廃炉決定で計10基の廃炉となりまして、人的な確保や財務面への影響も非常に大きいということでいろいろ課題ありましたけども、その中でさらに1から5号機の廃炉計画作りとなると相当厳しいと想像できるんですけども、その辺についてどういうふうな認識をお持ちでしょうか。 牧野:認識というところでは、会計面だとか財務面はもちろんおっしゃるとおりだと思っております。ただ、一方で私ども電気事業者ですので、CO2の少ない、あるいは低廉であるということも大事な要素でございます。そういった意味で原子力は一定のメリット、アドバンテージ持ってるものですから、そういった電源のポートフォリオを考えながら、そのバランスを取って今考えているところでございます。その結果を踏まえてお答えをしていくことになろうかというふうには、市長のですね。
経営再建の観点でから原子力の必要性をどう考えるのか
朝日新聞:廃炉となるとかなり厳しいということもありませんか。 牧野:それは仮定の話ですので、なんとも言ってみようがないとは思いますけど。 朝日新聞:先ほどのお話でも経営再建の観点から原子力の必要性というのをあらためてどういうふうに考えていらっしゃるのか。 牧野:経営再建とおっしゃいましたね。いや、というよりは、再生可能エネルギーを含めて将来どういう電源構成がわが社の、あるいはわが国のバランスがあるべきなのかというのは、当然、【エネキ 00:43:13】も1つの指標として出してますけども、そういったものを踏まえながらわれわれとして最適なポートフォリオを組んで、それを目指して電源開発をしたり、あるいは再稼働も決めていく必要があろうかと思っていますので、そういった結果をこれからも出していく、そういう検討の結果を踏まえて出していく必要があるのかなと。 朝日新聞:ありがとうございます。 司会:ほか、よろしいでしょうか。