フェラーリ、予想通りタイヤのウォームアップに苦労。ルクレール「レースペースは良い。逆よりマシだ」
フェラーリのF1ドライバーであるカルロス・サインツJr.とシャルル・ルクレールは、ラスベガスでのタイヤのウォームアップに苦労していると語った。 【リザルト】F1第22戦ラスベガスGP:フリー走行2回目 昨年は寒いラスベガスでパフォーマンスを発揮したフェラーリだったが、今季のマシンはレースでのパフォーマンスに重点を置いており、ロングランでタイヤがオーバーヒートしがちだった点を改善している。 しかし今度はタイヤのウォームアップで苦しむようになり、中高速コーナーの少ないスムーズなレイアウトのラスベガスではタイヤを温められず、昨年のような強みを発揮できていないようだ。ルクレールが以前から懸念していた通りの事態となってしまった。 サインツJr.はラスベガスの路面コンディションの変化を、2020年のトルコGPになぞらえて説明し、予選ではタイヤの準備が重要になると語った。 2020年のトルコGPは再舗装されたばかりの滑りやすい路面と雨に翻弄され、決勝では路面が乾き始めたタイミングでスリックタイヤに履き替えるのではなく、溝が無くなったインターミディエイトタイヤで走り続けるのが正解になったという、奇妙なレースだった。 またサインツJr.は、FP2に向けて路面温度が17度からさらに下がり、状況がさらに難しくなったとも付け加えた。 「FP1の最初のラップは、2020年のトルコGP以来の最低グリップだった。1日を通して路面はグリップを増していった」 「でも、夜になって気温が下がってきて、すべてが少し複雑になった。みんなが同じ船に乗っていると思う。タイヤの準備ができるかどうかは微妙なラインだ。セクター1は準備できていないだろう。そこから雪だるま式に良いラップになったり悪いラップになったりする」 「僕たちは混戦の中にいると思う。メルセデスは終日とても強かったし、ランド(ノリス)とマクラーレンもそうだった。みんなが思っていたほど僕たちは強くないかもしれない」 「今夜は、特に予選からラップタイムを上げるための宿題がある。レースでは、温度が上がれば問題ないようだが、1周ではまだ課題が残っているようだ」 ルクレールは、木曜日のフェラーリのパフォーマンスは予想されたものであり、チームは金曜日の予選に向けて、有望なレースペースを損なうことなく「いいとこ取り」できるような解決策を見つけたいと考えている。 FP2では、メルセデスとマクラーレンに1周のペースでは劣っていたフェラーリだが、ロングランではマクラーレンから大きく離されてはいないようだった。 「タイヤの温度を上げるのに少し苦労しているから、こうなることは予想していた」 そうルクレールは語った。 「メルセデスはとても強いと思う。この1年、彼らはタイヤに対してよりアグレッシブだった」 「彼らは今のところとても強い。だから、状況を好転させるために何かを見つけなければならない。でも今のところそれはできていない」 「全体的に見れば、レースペースはとても強いと思う。でも予選では一歩後退する。それは今季の僕たちのストーリーのようなモノだ。でも、その逆よりはマシだろう」 「昨年と同じようにオーバーテイクが簡単であることを願っている。もしそうなら、僕らのポジションにいるほうがいい。でも、僕たちはまだ両方でベストを尽くそうとしているし、予選を改善しようとしている」
Jake Boxall-Legge