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【ビジネスの極意】安岡正篤の「三識」の教えに学ぶ、「胆識」の重要性

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サライ.jp

「安岡教学」といわれる安岡正篤の教えに、「三識」がある。「三識」とは、「知識」「見識」「胆識(たんしき)」の三つのこと。 マネジメント課題解決のためのメディアプラットホーム「識学総研」から、「三識」について知ろう。 * * *

リーダーにとっての「胆識」の重要性

「平成」の元号の発案者である安岡正篤(まさひろ)氏は、昭和の時代、多くの政治家や財界人から「心の師」と仰がれ、戦後の吉田茂から中曽根康弘に至るまで、歴代総理の多くが師事しました。 昭和58年(1983年)に亡くなってから、すでに、40年近い年月が流れましたが、今日においても、その教えは「安岡教学」といわれて、多くの人から学ばれています。 安岡正篤の教えに、「三識」があります。 「三識」とは、「知識」「見識」「胆識(たんしき)」の三つです。 まず、学びの出発点となるが、「知識」です。 人の話を聞いたり、書物を読んだりして得るものが「知識」ですが、平たく言えば、頭の中に入っている「情報の集まり」です。 現在、インターネットやスマホなどIT技術の発達により、情報量は爆発的に増えており、Googleなどの検索によって、手軽に様々な情報を調べることができるようになりました。 そのため、以前にくらべて「知識」の重要性は低くなっています。それでも、ビジネスに必要なことについて「知識」を持っていることは、とても重要です。 現実の問題と頭の中の「知識」が反応すれば、「これは、何かおかしいのではないか?」⇒「詳しく調べてみよう」「詳しい人に相談してみよう」という動きにつながります。 問題解決のために、既存の「知識」を組み合わせることで、新しいアイディアが生まれることもあります。 「知識」が少ないと、目の前の問題に気付かなかったり、問題に直面しても、本質を見誤って間違った判断をしがちです。 現代においても、ビジネスパーソンにとって、「知識」を学ぶことは大事なことです。 知識は、その人の人格や体験を通じて「見識」となります。 「知識」が、自分の経験や価値観によって、自分なりの考えになったものが、「見識」です。「見識」は、現実の複雑な問題に直面した場合、「いかに判断するか?」という判断力の問題といえます。 「見識」を養うには、歴史や古典から学ぶことが効果的です。 安岡正篤に学んだ多くの政財界の要人は、安岡先生から『論語』や『史記』など、中国古典の教えを学びました。 長年読み継がれている古典的な書物は、人類の知恵の宝庫です。これらを学びながら、自分の経験に対する考察を深めて、「見識」を養ったのでした。 さて、「知識」が「見識」となって、自分の考えや判断がはっきりした場合でも、それを実行する段階になると、様々な困難に直面します。 方向性が決まっても、それを実現するために「人・モノ・金」のいずれかが十分でないこともあるでしょう。また、アイディアが現状改革的であるほど、周囲の反対意見が強くなったりします。 現実の困難に直面して、それを乗り越えるべく行動することを「胆識(たんしき)」といいます。決断力・実行力をもった「見識」といえます。 せっかく優れた「見識」を持っていても、意見を言うだけで実行力がなければ、ただの「評論家」になってしまいます。 ビジネスでは、実行力がなければ、成果はあがりません。ビジネスパーソンには、「知識」「見識」に加えて、「胆識」が必要なゆえんです。 会計士として、多くのオーナー企業を見てきましたが、創業者と二代目、三代目との一番の差は、「胆識」の差ではないかと感じるケースがたくさんあります。 そこで、以下に「胆識」が欠けていたために、大きな失敗をした三代目の事例をご紹介しましょう。

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