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コロナ禍での新しいスポーツ観戦体験。キーワードは「共創」

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Forbes JAPAN

2020年、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大が世界を襲い、スポーツビジネスは最も大きな打撃を受けた業界の一つとなった。スタジアムやアリーナでの観戦がほぼ不可能となり、チケット収入に依存するスポーツやチームが被害を広げたからだ。 プロ野球やJリーグは条件付きながら“リアルな観戦”を再開したが、他の競技ではどのような取り組みが進んでいるのだろうか。2つの競技に注目すべき新しい動きがある。1つは陸上競技、そしてもう1つはバスケットボールだ。 陸上界が生み出した新しい観戦体験は同時に“新しい出場体験”となる試みだ。『VIRTUAL DISTANCE CHALLENGE』という大会が8月に開催された。一言でいえば“オンラインレース”なのだが、主催者はロンドン五輪のオリンピアン横田真人(TWOLAPS TC代表 http://twolaps.co.jp/ 800m前日本記録保持者)。インターハイなどが中止となるなか、「記録を記憶に残す夏。」というスローガンのもと、全国すべての中高生を対象に実施され、大きな支持を得る大会となった。 横田氏はこう語る。「インターハイが中止になったばかりか、練習環境もなくなりました。僕はインターハイや全中(全日本中学校陸上競技選手権大会)を目指して成長させていただきましたが、仲間がいたり先生がいたりという時間の積み重ねこそが大会の結果なんです。日々の部活や学校生活にフォーカスを当てなければ陸上競技の広がりはない。僕のなかで生まれた“バーチャル” というアイデアを実現しました」。 手順としては、自分たちでタイムトライアルして動画撮影し自己申告。スマホがあれば誰でもエビデンスが取れる。選手の動画が揃ったら大会サイトで視聴も可能となる。横田氏はこうも言う。「保護者の方やマネジャーが近くで応援できない状況です。でも、この方法なら可能になる。応援してくれる人の思いも動画に込め投稿してくださいというのが、僕らの主旨です」 本来は1つのガジェットだけで完結するはずだったが、実際に走る人、タイムを取る人など誰かとのコミュニケーションがないと動画は完結しない。「全国で20カ所以上の測定会が“自発的”に生まれました。僕らが制作したポスターを勝手に使って、勝手に音楽をつくって測定会をやっていたんです。みんなで勝手にやっている。基本のルールは一緒ですが、まさにフリー素材のような状態です」。

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