紅白「旧ジャニ出場ゼロ」の舞台裏…かつては自ら「出場辞退」した“ビッグな”事務所OBも
出場ゼロの理由
大みそかの「第75回NHK紅白歌合戦」の出場歌手が発表されたが、昨年に続き、旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP)の所属タレントのマネジメント業務を引き継いだ、STARTO ENTERTAINMENTに所属する歌手の出場は0組だった。 【写真】「ビッグなOB」トシちゃんカッコいい! デビュー45周年でも衰えない大スターぶり!!
発表後、取材に応じたNHK制作統括の大塚信広氏は、同社タレントの出演交渉は行っていたことを明かし、「個人的なものになりますが、実際に交渉させていただいて、今回の出演者に名前が載っていないということになったのは残念に思っております」と胸中を吐露した。サプライズなどを含め、同社タレントが追加出演する可能性を問われ、「ない」と明言した。 「もともとNHKは昨年9月、創業者のジャニー喜多川氏の性加害問題を受け、所属タレントの新規出演依頼を当面行わないと発表していました。そのため、昨年末の紅白では44年ぶりに旧ジャニ勢の出場が見送られたのです。さらに今年3月末の時点で、既存番組への出演起用も基本的に消滅していました。もはや、STARTO社にとってNHKは“取引先”ではなくなっていたのです」(放送担当記者) しかし、先月16日の定例会見で稲葉延雄会長が、STARTO社所属タレントの番組起用再開を発表。その理由として、被害者補償と再発防止の 取り組みなどを評価したことを明かした。そのため、STARTO社所属タレントの紅白出場を期待する声があがっていたのだが……。一部では、NHKの出演依頼に対し、STARTO社側が“複雑な思いを抱いている”と伝えられたが、 「大塚氏は『影響はなかった』としていますが、10月20日に放送されたNHKスペシャル『ジャニー喜多川 “アイドル帝国”の実像』に、STARTO社の福田淳CEOが良くない思いを抱いたようです。稲葉会長が起用を明言したわずか4日後にあんな番組を放送して、『紅白出演をお願いします』と言えるはずはないだろうと……。事実上の出演辞退と言えるでしょう」(同前)