熊谷俊人知事、パーティー収入2千万円で高い集金力 昨年の千葉県内政治資金収支公表
千葉県選挙管理委員会は29日、県内で活動する政党支部や政治団体の令和5年分政治資金収支報告書を公表した。政党支部の収入では自民党が他党を大きく引き離した。各種政治団体別では自民党を支持する有力団体の一つ、千葉県医師連盟に次ぎ、熊谷俊人知事の資金管理団体「俊葉会」が前年の11位から2位に順位を上げ、高い集金力を印象付けた。 令和5年分の収支報告書を提出した政治団体は1870団体で、提出率は92・5%だった。 収入総額(前年からの繰越額を除く)はパーティー開催などによる事業収入が減った一方で、個人や団体からの寄付や各政党本部・支部からの交付金が増えた結果、36億7600万2千円(対前年比1・0%増)となった。 支出総額は36億445万3千円(同1・4%減)。収入も支出もほぼ前年並みだった。 収入面の内訳では寄付が15億2634万5千円で、収入額全体の約4割を占めた。パーティー収入は26団体で54件を数え、前年度よりも4団体20件減った。 1度に1千万円以上を集める特定パーティーは13団体で14件あった。その1つが熊谷知事が昨年11月に千葉市内で開いた「千葉を語るセミナー~2年の総括~」で1692万円の収入があった。2月に同県柏市であった同様のパーティーと合わせ、2回で計2093万円を集めた。