大阪府・吉村知事が定例会見7月1日(全文2)2年たったらつぶすのが前提
大阪府民の命を守るため
けど、お医者さんの確保が非常に課題であることは認識をしていますが、災害時と見なして、災害時で想定を超えた重症者が出てきたときに見殺しにするわけにはやっぱりいかないので、施設だけでも造っておくと。今から何もやらないという方法もあるかも分からないんですけども、人がいない、人が検討できないんだったら最初からやめとくというほうもあると思いますが、ただ僕はそういう考え方ではないので、本来であれば国にICUセンターをつくってほしいって、東西1個ずつっていうふうに言っていましたが、それはどうも実現しそうにないと。国会でもいろいろ議論になりましたが、これは都道府県でやるならやってもらいたいというのが国会の答弁でも出ていましたから、国が率先して国立ICUセンター、コロナのためのICUセンターをつくるとは思えないので、じゃあもうやめましたというのはやっぱり僕はちょっと違うと思うから。であるならば大阪でつくろう、大阪府民の皆さんの命を守るためにつくろうと。 つくるといっても簡単じゃないのは分かってるので、つくって常にお医者さんがそこにいて、常駐する、待機するというのはやっぱりできないですし。ただ、ハードがなければいざというときに体育館に簡易ベッドを並べるわけにはいかないので、あれは軽症者はできますけど重症者はできませんから。ハードはお金さえ掛ければ造っておけるから、それは今のうちに造っておこうということです。
研修所とはどういうイメージか
お金さえ掛ければというのも大切な税金ですから、そこはきちんと考えなきゃいけなくて、これも僕は国立ICUセンターをつくるときに言っていますけども、立派な建物じゃなくていいと。プレハブでもいいと。コロナの重症者を診れる、ICUと同じ機能を有する設備があれば、1階建てのプレハブ造りで、簡易なものでいいよと。それでもやるべきだというのが僕の考え方で、ハードさえあればあとは人をなんとか集める。人はもちろん今、無責任にどこにやってくださいというわけにはいきませんが、当然事務方がこれから詳細を詰めていきますけど、ハードがなければまったく対応できないので、そういった意味では今の落ち着いているときにこの大阪の重症センターはつくっておこうということです。だから医療のスタッフの人数が何人とか、そこまではまだ詰めてる状態ではありませんが、病床数は60、予算上は62の病床を想定しています。約60の病床を想定しています。 産経新聞:関連してもう1問お願いしたいんですが、普段は研修所のように使うというふうにおっしゃられてたんですけれども、もう少し詳しくイメージを教えていただけますでしょうか。 吉村:まずコロナの院内感染を防ぐということも非常に重要ですし、コロナにおけるノウハウを高めてもらうということにも使えるかと思いますから、コロナの研修所、いろんな勉強とかできたり、お医者さんが集まっていろいろ実地というか、それを見ながらやるような、そういった研修所に使えたらいいんじゃないかなと思っています。それ以外にも施設を遊ばせておくのはもったいないですから、いろんな、普段は患者さんもいませんし、運営者はいますけどお医者さんがいるわけじゃないので、いろんな医療のための研修施設、コロナに限らずですけどね。研修施設として使っていくということを考えています。