Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

【医師に聞く】おたふく風邪の予防接種は、一度受ければ大丈夫?

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
Medical DOC

子どもの頃にかかることの多い「おたふく風邪」。最近では幼少期に予防接種をしている人も多いようです。小さな頃に受けた予防接種は、一度だけでずっと効果が持続するのでしょうか? 何回も受けた方が効果も上がるのかも……。その疑問を葛西小児科の久保政勝先生に教えてもらいました。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]

【この記事の監修医師】 久保 政勝先生(葛西小児科 院長) 東京慈恵会医科大学卒業。東京慈恵会医科大学附属柏病院の名誉院長、小児科客員教授を務める。その後、2011年葛西小児科の院長に就任。大学病院で長年培ってきた診療経験を活かし、町のお医者さんとして地域の子どもたちの健康を守る。

5~9歳の子どもがかかりやすい病気

編集部: はじめにおたふく風邪とはどういう病気か教えてください。 久保先生: ムンプスという強いウイルスが感染症を引き起こす病気で、正式には流行性耳下腺炎(りゅうこうせいじかせんえん)といいます。耳下腺という耳の下が腫れ、顔がおたふくのようになることからおたふく風邪と一般的に呼ばれています。発熱や喉の痛み、頭痛などが主な症状です。 編集部: かかるのは子どもが多いのでしょうか? 久保先生: 5~9歳くらいの小学校低学年の子どもがかかることがほとんどです。飛沫、接触感染するため、学校などで流行って広がることが多いようですね。 編集部: どのような治療を行うのですか? 久保先生: おたふく風邪自体を治す薬はないので、基本的には対症療法です。解熱剤や鎮痛剤が処方されることがほとんどです。熱は2、3日ほどで下がりますが、耳下腺が腫れてから5日間は感染期間です。熱が下がっても、子どもはすぐの登校は避けるべきでしょう。

予防接種は2回受けて効果を上げる

編集部: おたふく風邪の予防接種は、いつから受けられますか? 久保先生: 1歳から接種することが可能です。しかし1回だけの接種では効果が薄いため、基本的には2回受けることをおすすめします。感染率が格段に下がります。 編集部: 2回目はいつ受けるのがよいのですか? 久保先生: 1回目は1~2歳、2回目は小学校入学前に受けるのがいいと思います。少なくとも1回目と2回目の間は、1ヶ月以上空けるようにしてください。ワクチン接種をしていると、万が一かかったときも、髄膜炎など合併症を起こす確率が低くなります。 編集部: 合併症にはどのようなものがありますか? 久保先生: 多いのは「無菌性髄膜炎(むきんせいずいまくえん)」です。ひどくなると頭痛や嘔吐、首がかたくなる(枕を嫌がる)などの症状ができます。女児よりも男児の方が3~5倍多くかかります。1~2週間ほどで収まるでしょう。

【関連記事】