玉袋筋太郎が思う“美しく枯れている良いオンナ”とは?「そういう人のほうが可愛いよ」
腐敗じゃなくて発酵食品になるべき
――女性向けのメディアなのであえて伺いますが、2024年3月に書籍『美しく枯れる。』(KADOKAWA)を上梓された玉袋さんが考える“美しく枯れている女性”とは? 玉袋:あらがってない人じゃないかな。だって、あらがったって無理に決まってるんだから。重力にも勝てないし、加齢に勝てるわけないんだよ。そこで「勝てない!」って言いながら戦っている人が好きだよ。受け入れちゃうほうがいいよ。受け入れつつも、キレイな人っているじゃん。そういうふうになるとラクになるんじゃないの。人生の競争から逃げてるなんて思わなくていいと思うよ。 ――比べる必要は何もないと。 玉袋:そうそう。すべて受け入れちゃえばいいんだよ。そういう人のほうがかわいいよ。俺がそういうふうに物事を見ちゃうっていうのもあるんだけど、腐敗じゃなくて発酵食品になるべきなんだよ。 ――なるほど。発酵食品は確かに旨味が増して美味しいですね。 玉袋:発酵食品、美味いじゃん。だってさ、見た目はキレイだけど、心が腐敗している奴っているじゃん。見た目と心のちょうどいい発酵具合っていうのがあるんだよ。それが美しく枯れている良いオンナじゃないですかね。
「やっぱり扉は自分で開けるべきなんだよ」
――最後に改めて町中華にひとりで飲みに行く勇気の出ない方に言葉をいただけませんか。 玉袋:俺に何かを言われるんじゃなく、やっぱりその扉は自分で開けるべきなんだよ。そうすると自分のマップが広がるんだから。「ポケモンGO」と一緒だよ。新しいポケモンを見つける感覚で飛び込んじゃえばいいんだよ。嫌だったら、二度と行かなければいいだけなんだから。その権利はあるんだからさ。 怖がる必要もないよ。今の町中華に頑なな親父なんかいない。いたとしても、それは向こうのモーションだけだよ。こっちが“お邪魔してます”って気持ちで行けば、何にも怖くないよ。 ネットだけを見て、最短距離でいい店を探す奴は本当の美味しさを知らないと思うよ。だってそれは人との積み重ねでようやく味わえるものだから。ネット検索は、マラソンでいったらドーピングだよ。ナチュラルな人は美しいし、ドーピングなんかしないじゃん。まずは近所にある気になる店に入っちゃえばいいよ。 ――番組を見ていると“今日はどんな出会いがあるんだろう”と視聴者側からしてもワクワクしますが、まさにそんな感じで飛び込めばいいと。 玉袋:そうだよ。町中華にもいろんなドラマがあって、主役を張ってた奴がある日、突然脇役になることもある。そういうドラマを見に行けるんだよ。そんな感覚でみんなも気軽に楽しんでよ。 <取材・文/中山洋平 撮影/市村円香> 【中山洋平】 1983年生まれ。群馬県前橋市出身、埼玉県川越市育ち。主にエンタメ分野のニュース・インタビュー記事を執筆。サウナ、ビジネスホテル、ファッション、Mリーグ、ボウリング、The Beatles、サザンオールスターズ、坂道シリーズ、お酒を好む。X:@yhinakayama
女子SPA!