40周年「ルービックキューブ」が隈研吾らアーティストとコラボ!家具や料理、折り紙作品も
ハンガリー生まれの立体パズル「ルービックキューブ」が1980年に世界展開してから今年で40年。40周年を記念した「ルービックキューブ・アーティストコラボ展」が25日、麻布十番の「ハンガリー文化センター」でスタートした。 【写真】食べられる「ルービックキューブ」や折り紙作品も ハンガリー出身の彫刻家で建築家、ルービック・エルノー氏が開発したルービックキューブ。今回、日本国内でルービックキューブを展開するメガハウスと、駐日ハンガリー大使館が協力して各界を代表するアーティストに「ルービックキューブ」をテーマとしたコラボレーション作品を依頼。完成した作品の一部を展示するほか作品にまつわるドキュメンタリー映像を放映、「RUBIK’S CUBE 40 AWARD 2020デザインコンぺ」入賞作品も展示される。開催に先駆けて都内で記者発表会とオープニングパーティーが行われ、コラボレーション作品の展示やアーティストのパフォーマンス、「ルービックキューブ」をイメージしたフィンガーフードやカクテルが振る舞われた。 開催にあたってパラノビチ・ノルバート駐日ハンガリー大使は「ルービックキューブはハンガリー人の発明品。ハンガリーの創造性を代表するものであることを皆さんにお伝えするのが目的でしたが、思いがけず壮大で意義深いプロジェクトとなりました」と挨拶。作品を提供したアーティストの代表として、建築家の隈研吾が「私が建築を学び始めた頃に、ルービックキューブの大ブームが訪れ、キューブを通じて“小さいものが宇宙につながっている”という実感を得ることができた。これは私がデザインを仕事にしていくうえで大きな励みとなり、ルービック氏が建築家で、最初のキューブは木で作られたということにも励まされました」とメッセージを寄せた。 記者発表会には高円宮妃久子殿下も出席し「ルービックキューブはシンプルがゆえに奥深く、奥深さが普遍性を与えるために芸術的と言える気がいたします。40年を経てハンガリーから世界的になったルービックキューブですが、改めてハンガリー出身であることを皆さんに認識してもらうため、日本の芸術家とのコラボレーション企画が誕生いたしました。コラボレーションこそ外交の基本であり、世界の平和にもつながるものです。一人でも多くの方にハンガリーと日本の関係や、40年前に展開されて世界をつなげたルービックキューブが、ハンガリー出身であることを考える機会になれば幸いです」とお言葉を述べた。 発表会では能楽師で太鼓奏者の大倉正之助による太鼓演奏やコンテンポラリーダンサーの加藤花鈴のダンスパフォーマンス、スペシャルゲストとしてイリュージョニストのセロがマジックパフォーマンスを披露。バーテンダーの鹿山博康によるオリジナルカクテル「ルービック・ロワイヤル」や「ルービックキューブ」にまつわるフィンガーフードが並んでパーティーに華を添えた。 40周年を記念した「ルービックキューブ・アーティストコラボ展」は「ハンガリー文化センター」で来年2月1日まで、入場無料。コラボレーション作品は12月1日からオンラインで開催されるチャリティオークションに出品、収益金は日本アジア協会に寄付されて創造性の促進や研究、教育に役立てられる。