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<新型コロナ>車輸出業ハーンさん一家(多久市) ドバイに2カ月足止め 学校尽力、多久に帰還

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佐賀新聞

 新型コロナウイルスの水際対策に伴う日本の入国制限で、中東で足止めを余儀なくされていた多久市の家族が、子どもたちが在籍する佐賀県内の学校の協力で帰国を果たした。アフガニスタン出身の家族で、入国関連の情報集めに努めた学校関係者は、無事な帰国と子どもたちの通学再開に安堵(あんど)している。  多久市で中古車の輸出業を営むルジー・ハーンさん(47)は1月下旬、商談でアラブ首長国連邦のドバイを単身で訪れた。3月には、妻と子どもたち3人を呼び寄せ、ドバイ近郊のシャルジャの親類宅で過ごしていた。高校生と小学生の子どもたちの新学期を見据え、4月上旬の帰国を予定していたが、3月下旬に日本の出入国制限が厳しくなり、帰れなくなった。  「日本での仕事が滞ってしまうと思ったが、どうしようもなかった」とハーンさん。佐賀学園高校で学ぶ息子のイサンヌラさん(17)にとって4月は、大学受験を控える3年生に進級する時期だった。「ドバイではできることがなく、勉強が遅れるのがすごく心配だった」と振り返る。  佐賀学園高は、イサンヌラさんのきょうだいが通う佐賀女子高、多久市立東原庠舎中央校と連携し、感染予防のための休校措置が解除された5月中旬以降、帰国を実現するための情報を収集し、関係機関への照会を重ねた。家族とSNS(会員制交流サイト)で連絡を取り合い、日本の学校に通学している状況を現地で考慮してもらおうと、英文の在学証明書も送った。  緊急事態宣言が全面解除された後の6月初め、特段の事情があれば入国を許可するという日本政府の情報を家族と共有し、手続きを経て帰国が認められた。  6月10日に成田空港に到着し、車で丸1日かけて多久市の自宅まで戻った後に2週間、自宅で待機。子どもたちは6月下旬から登校できるようになった。  イサンヌラさんの担任の松下雄紀教諭は「時差もあり、連絡を取り合うのに苦労した。学校で顔を見て、ようやく安心できた」。イサンヌラさんは「先生たちに協力してもらって無事に帰国できた。うれしくて、日本が第二のふるさとだと強く感じた。勉強の遅れを取り戻せるように頑張りたい」と話す。

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