天皇杯バレー サントリーがSV首位の愛知に快勝 高橋藍「明日も勝たないと意味がない」
◇天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権男子準々決勝 大阪サントリーサンバーズ大阪3―0ジェイテクトスティングス愛知(2024年12月14日 Asueアリーナ) 【写真あり】「震えるほどかっこいい」の声…「Dior」アンバサダーに就任した高橋藍のスーツ姿 サントリーがSVリーグ首位の愛知に快勝して4強入りした。第1セットは14―8とリードしながら7連続得点を許して14―15と逆転される嫌な流れに。オリビエ・キャット監督(57)は2メートル4のミドルブロッカー・鬼木錬(24)に代えてヒザのケガが癒えたばかりの柏田樹(27)を投入。高橋藍(21)のフェイントで追いつくと、デミトリー・ムソルスキー(36)の強打で突き放して第1セットを25―22で奪った。 柏田は「連続でブレークされている状況だったので、流れを変えるためにも、得点を取った時とか普段より大げさにアクション取ったり。チームの空気を良くしていくっていうのを意識してやっていました」と振り返る。第2セットになると、セッター・大宅真樹(29)と呼吸を合わせた速攻が決まり、ブロックポイントも奪った。「開幕戦はスタメンを取れましたが、10月下旬にケガをして。日々の練習をしっかりやり込んでキレを落とさないように心掛けた。イレギュラーな展開で出ましたけど、慌てることなく落ち着いてプレーできました」と柏田。第2セットは25―19、第3セットは25―16でジェイテクト愛知を退けた。 高橋藍はマッチポイントも左オープンからストレートに決めて試合を締めた。「ここまでいい形で勝てるとは思ってなかったです。しっかりと相手を封じ込めたし、自分自身も最後までしっかりと集中して冷静に戦えた」と胸を張る。強打よりもフェイント。自身の背面にボールを押し出して相手のブロックアウトを誘う一級品の技も見せた。 「明日も勝たないと意味がない。ここを勝ったからこそ明日またさらにギアを上げていける。自分たちのバレーを出すことが日本一につながっていく」と言葉に力を込めた。