〈青森県立美術館〉で春の展覧会『Aomori Spring Sprout -青森 春に芽吹く光-』を開催
コロカルニュース
〈青森県立美術館〉で〈Aomori Spring Sprout展 -青森 春に芽吹く光-〉が開催中です。青森県の春の到来を予感させる時期に開催するこちらの展覧会は、 “Spring Sprout=春の芽吹き”がテーマです。青森での展示は6年ぶりとなるチームラボや、十和田市に拠点を持つアーティスト・山本修路の作品が集まります。 【写真で見る】光のペンやスタンプを使って鑑賞者が作品に参加できる作品『小人が住まう宇宙の窓』 ■チームラボは初公開の作品を含む6点を公開 舞台となる青森県立美術館は、三内丸山遺跡に隣接する美術館。この土地で縄文時代から脈々と継がれてきた歴史や文化、人々の営みを時間軸と空間軸が交差した作品やパフォーマンスで、青森を多角的に表現します。 青森での展示が6年ぶりとなるチームラボは、初公開の作品を含む6点を展示。 現実世界と呼応するように、時間や天候、季節が移り変わっていく『不可逆の世界』。 初公開の『Matter is Void』は、つねに形を変え続けるNFTアート。 『憑依する炎』は、専用のアプリをインストールし、作品にかざすとスマホのなかに炎がともり、ほかの人のスマホに近づけると、トーチのように炎をつないでいくことができます。 光のペンやスタンプを使って鑑賞者が作品に参加できるインタラクティブアート『小人が住まう宇宙の窓』。 『生命は生命の力で生きている II』は、自然や文明の恵み、そして脅威は連続的でつながっていることを表現。 小さな赤い光が群生する『我々の中にある火花』。 ■青森全土を体感する『青森県立体地形模型』 隣の展示室には、青森県十和田市を拠点に長年フィールドワークを続けてきたアーティスト山本修路による『青森県立体地形模型』が。青森全土を25000分の1の縮尺にした6.2メートルx6.5メートルの木製ジオラマです。壁には県内各地で撮影した写真を投影。 また、青森県各地の民俗芸能である、春を呼び込む「八戸えんぶり」、疫病退散を祈願する「津軽の獅子舞(獅子踊)」、自然の恵みに感謝する「八戸の矢澤神楽」の映像も流します。 照明は、〈十和田市現代美術館〉の常設展示『いろとりどりのかけら』を手がけた髙橋匡太が担当。さまざまな色が室内全体を包みます。 等高線に合わせて切り出した木材を積み重ねた『青森県立体地形模型』をよく見ると、県内の名所・景勝地や美術館などがマッピングしてありました。 ■青森県の“春”と“アート”の芽生えをテーマにした展覧会 青森県では、昨年11月の〈八戸市美術館〉のリニューアルオープンにより、〈青森県立美術館〉〈国際芸術センター青森 ACAC〉〈弘前れんが倉庫美術館〉〈十和田市現代美術館〉と、青森県内には5つの美術館・アートセンターが揃いました。それと同時に、これらが連携する『5館連携プロジェクト』もスタート。 『Aomori Spring Sprout展 -青森 春に芽吹く光-』は青森が現代アートの新しい芽吹きの地となって、より豊かに育てていくことを目指した展覧会です。 春とアートの芽吹きを感じに、訪れてみませんか。 information Aomori Spring Sprout展 -青森 春に芽吹く光- 住所:青森県青森市安田近野185 青森県立美術館 コミュニティギャラリーA、B、C Tel:03-6261-5784(エヌ・アンド・エー) 開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで) 休館日:会期中無休 会期:2022年4月11日(月)~4月24日(日) 入場料:無料 事前予約制 writer profile Chihiro Kurimoto 栗本千尋 くりもと・ちひろ●青森県八戸市出身。旅行会社勤務編集プロダクション映像会社のOLを経て2011年よりフリーライターに。主な執筆媒体はマガジンハウス『BRUTUS』『CasaBRUTUS』『Hanako』など。2020年にUターンしました。 【コロカルニュース】とは? 全国各地の時事ネタから面白情報まで。コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。