65歳以上の高齢者出演の舞台の半分はアドリブ!岡山芸術創造劇場ハレノワの独自公演で新たな挑戦【岡山】
岡山放送
「老い」と「死」のあり方を問う演劇が11月29日夜から、岡山芸術創造劇場ハレノワで始まります。オーディションで選ばれた65歳以上の高齢者が舞台を作り上げるユニークな取り組みです。 「ここで断ち切りましょう、こんなふざけたPJ、政府はこんなことを推進して、国民を間引いているだけ、(バーン)落ち着いて、生きていりゃあ、この先いいことがあるさ」 29日夜から3日間、岡山市のハレノワで上演される「終点まさゆめ」。オーディションで選ばれた65歳以上の出演者が、プロの役者と舞台に立つハレノワ独自の公演です。 (ハレノワ 渡辺弘プロデューサー) 「今回は台本が半分、あとは出演者のディスカッションなど、いろんな形で新しい挑戦をしてもらいながら今まで見たことない作品を作っていくのが狙い」 舞台の半分はアドリブ! 「この方を説得しましょう、山田さん前に出て話してあげて、山田さんにかかっているのよ」 出演者から、自身が苦労を乗り越えてきたエピソードや、人生の先輩として、深みのある言葉を引き出していきます。 協力するのは、岡山県奈義町を拠点に「老い」や「死」をテーマに演劇を上演している劇団「OiBokkeShi(オイボッケシ)」の主宰・菅原直樹さん。菅原さんは俳優としても参加します。 (OiBokkeShi 主宰 菅原直樹さん) 「僕にとっては夢のような企画。今回も老いや死が題材になっている。その切実さと向き合いながら、ヘビーな問題でもあるがユーモアを入れながら描くことができたら」 脚本と演出は、これまで高齢者演劇を数多く手掛けてきた松井周さん。菅原さんとは旧知の仲、同じ志の2人がタッグを組みました。 物語の舞台は少し先の未来。人生最後の日々を惑星「まさゆめ」で過ごすため、7人の高齢者が宇宙船に乗り込み、そこでハプニングが起こるというストーリーです。 (脚本・演出 松井周さん) 「舞台上の誰を応援するか。私はこういう人生がいいなと考えながら、自分の人生のシミュレーションを楽しんでもらえる舞台にしたい」 (出演者は…) 「やり切りたい、後悔しない人生を送りたい、自分のしたいことはやろうぜ!」 「老いや死、ネガティブな面もあるが、それを笑い飛ばしてポジティブに前向きに挑戦していくというところを見てほしい」 この舞台は、29日夜から12月1日まで岡山市のハレノワで上演されるほか、2025年1月にかけて三重や埼玉でも公演が予定されています。
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