高橋文哉×岡田龍太郎インタビュー 『仮面ライダーゼロワン』と駆け抜けた1年を振り返り
テレビシリーズと映画、空白の3ヶ月間を想像して…
――映画とテレビシリーズで演じ分けた部分があれば教えてください。 岡田:映画は終始シリアスな雰囲気なので、僕個人はわりとコミカルな感じを意識しました。戦闘機から落ちる場面では変な声を出していたりするし、本作の諫は突っ込みどころ満載です(笑)。緊張感のあるシーンが多かったテレビシリーズの諫とは反対に、今回の映画では物語のドヨーンとした空気にクスッと笑える要素を取り入れてくれる、面白い立ち位置。その違いもぜひ楽しんでほしいですね。 高橋:本作はテレビシリーズの最終回から3ヶ月後の世界が舞台。それで台本を読んでみると「これ本当に或人が言うの?」っていうくらいかっこいいセリフが多いんです。だから現場で言い回しとかを変えてもらおうとしていたんですが、最終回から3ヶ月後のお話ということで、「もしかしたらその空白の期間に何かあったのかもしれない」と考えるようになって。それで現場に立ってみると何の違和感もなく、台本に書いてあるセリフがスッと口から出てきたんです。だからその空白の3ヶ月間は自分で想像しながら、大事にして演じていました。 ――映画だと或人はギャグもほとんど言わないですよね! 高橋:それも最初はゼロだったんですよ。でも或人がギャグを言わないと『仮面ライダーゼロワン』じゃないと思って。だから初対面の朱音(山崎紘菜)にギャグをぶつけてくるのは、すごく或人らしいなって嬉しくなりました。或人は人として成長したけど、ギャグは全然成長しない。そこだけは変わらないな~って(笑)。 ――その成長にも注目ですね。TVシリーズとはまた違った活躍が見られそうで楽しみです!本日はありがとうございました。 テキスト:近藤加奈子 写真:You Ishii