こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】ただのOEM車ではなかったスバルらしい7シーターモデル[トラヴィック]は失敗作だった!?
■ミニバンに必須のシートアレンジはシンプルで合理的
ミニバンとして重要視される居住性と実用性については申し分のない実力を有している。全長4315mmのコンパクトなボディとしながらも、車内には3列シートを備えて7名乗車が可能。人を乗せる機会が多い2列目シートには、調整幅300mmのスライド機構が設けられているのでゆったり乗車できる。 5名乗車で荷物の積載量が少ない場合には、左右独立格納式の3列目シートを床下に格納して2列目シートを後ろに下げることで後席乗員のスペースはさらに広げられる。積載量が多いときには2列目シートを前方へスライドさせれば、最大640Lの荷室スペースを確保できた。 さらに2列目シートを折りたたんで3列目シートを格納すれば、荷室は最大1705Lまで拡大。本来ならワゴン作りに長けた自社のノウハウを反映したいところだったが、あえて独自技術は盛り込まれていない。それでもベース車の使い勝手は、日常的な用途で不満なく対応できた。 パワートレインは 全車に2.2L直4エンジンを搭載し、トランスミッションには低速度領域での加減速における変速の滑らかさを追求した電子制御4速ATを採用。エンジンは最高出力147ps、最大トルク203N・mというパフォーマンスを有しており、2200回転から最大トルクの90%以上を発揮した。 走行状況に応じてエコノミー・スポーツ・スノーの3つのモードから最適な制御パターンの選択が可能なトランスミッションの効果も相まって、あらゆる走行状況においてスムーズな走りが味わえた。 優れた動力性能を発揮するだけでなく、ベースのザフィーラでも採用されていたNコントロール機構という燃料消費量の抑制に配慮した機能も備わる。これは、停止中にブレーキペダルに足を置くと、自動的にギヤがニュートラル状態に切り替わり、無駄な燃料消費を抑えるとともに静粛性を高めるというもの。これにより燃費は10.0km/L(10・15モード燃費)を達成していた。 デビュー当時発行されたカタログには「走れば、アウトバーン・クルーザー」という謳い文句があり、走行性能については相応の自信があったことがうかがえる。先述したエンジンの特性だけでなく、フロントにストラット式、リアをトーションビームトレーリングアーム式としながら、トラヴィック専用のダンパー設定が搭載された。 サスペンションは、低めの重心による効果も相まって、乗車人数や荷物の積載量に関わらず、優れた乗り心地と高い操縦安定性を両立。多人数乗り車のイメージを大きく変える走りの能力には、謳い文句が誇張した表現ではないことが実感させてくれた。
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