10年目を迎えたLiga Agresiva、大阪の指導者に聞いた
できるだけサインは出さない 布施高校
「今年はできるだけサイン出さないでおこうと思っています。試合の中で生徒が自分で考えてスタートを切ったりするようにしようかな、と思っています。僕はここは絶対という場面に最低限のサインは出しますが、基本的には生徒自身が考えて動くようにしようと思います。Liga大阪は、ワンアウト一三塁からとか状況設定があるので、そういうのもやりやすいかなと思います。選手の主体性を大事にしたいですね」 そういう方針に切り替えて変化があったのか? 「生徒との会話がやはり増えましたね。ランナーに出るときに“スタート切るよ”とか“このタイミングならいけるんじゃないか”みたいなことを生徒同士が話すようになりました。これまでなら僕の方を観ていたところですが、サインが出ない分、自分が判断しないといけないから、材料を探すようになったんですね」
金属バットの違いは感じるか? 「BBCORの方が飛ばなかった気もしますが、それでも以前のバットより飛ばないとは思います。飛ばないバットになって、ヒット1本で二塁から生還というのは難しくなったように思います。それよりも走者を三塁に進めると言う意識付けを強く意識するようになりました。 Ligaはバントに制限があるので、この状況でランナーを進めるのか、点を取るために強行するのか、という状況判断ができるようになればと思います。そういう感覚はリーグ戦だけでなく公式戦にもつながって来ると思いますね」
状況について考えるのがありがたい 花園高校
大阪府立花園高校の山住将也監督は、前任の榛田雅人監督(現部長)からチームを引き継いで4年目になる。 「去年、一昨年はぎりぎりの選手数だったのですが、今年は15人と選手のやりくりができる選手数になりました。 今年は、スタメンの決定から、試合中のサインも含めてすべて選手に任せています。 今年は走者の設定が変わりましたが、守備面で考えると、内はランナーを背負うことがすごく多いので、いろんなパターンを考えることができるのはいいですね。また昨年までは5回、6回、7回と連続で走者を設定していましたが、今年は3回、5回、7回です。毎回、状況について考えないといけないので、それも課題になってありがたいなと思っています」