エリザベス女王が放送を禁じた「王室ドキュメンタリー」が流出
注意深く管理された公人としてのペルソナを持つことで知られる、英国王室のロイヤルたち。彼らはまた、神秘的な空気を持ちつつ、物事に対する正当性と中立性を保っている存在でもある。 【動画】2011年に公開された、お蔵入りとなったドキュメンタリーの一部 だからこそ、ロイヤルたちの性格や、彼らが従う伝統的な“ルール”など、私たちの生活とはかけ離れているように思えるちょっとしたエピソードを聞くだけで、ワクワクさせられるのも確か。
1969年に、エリザベス女王&フィリップ王配と、その4人の子供たち(チャールズ皇太子、アン王女、アンドルー王子、エドワード王子)の日常を映したBBCのドキュメンタリー番組が放送されたときは、世界中の3億5000万人が視聴した。 しかし、視聴者の反応は好意的なものばかりではなく、多くの人はロイヤルファミリーがあまりにも優遇されていることや、現実世界の“実態を把握していない”ことが批判の的となり、女王はとても失望したそう。 あるシーンでは、フィリップ王配が公務の合間に、車ではなく飛行機で移動することを要求し、別のシーンでは、女王が米国大使に対して失礼な発言をした様子などが映し出されている。 また、ロイヤルファミリーがバルモラル城に集まって一緒にバーベキューをしている姿や、エドワード王子がアイスクリームを食べていいかと女王に尋ねているところ、女王&フィリップ王配が公務をこなしているシーンなども紹介された。
反発を受け、女王は後にこの番組の放送を禁じたが、先月「Philip Strangeways」というアカウントから同番組がYouTubeに流出。BBCの報道によると、流出した番組は1万回ほど視聴された後、著作権侵害のクレームを受けて削除されたという。 だがインターネットの特質上、この番組が流出して以来、コピーされた映像が他の複数のアカウントでも見られるようになっている。 YouTube以外でロイヤルの番組を観たいと思っているロイヤルファンには、3月におすすめの日がある。コモンウェルス・デー(英連邦加盟国の記念日)の式典が行われる日に、エリザベス女王、ウィリアム王子夫妻をフィーチャーした祝賀番組が放送されるほか、なんとその同じ日に、オプラ・ウィンフリーによるヘンリー王子夫妻へのインタビュー特番が放送される予定。