好機にめっぽう強いソフトバンク甲斐拓也 試合後は「締まりの悪い試合となった」 浮かない表情に見た「頼りになる正捕手」の姿【#好球筆打】
◆ロッテ4―6ソフトバンク(6日、ZOZOマリン) 今季初の1番起用となった牧原大の初球安打を起点に、いきなりの3連打で2点を先制した。さらに5番近藤の適時打で1点を追加。是が非でも3連勝を狙ったロッテにしてみれば、最悪の初回となったことだろう。 ■マリンに登場した〝逆立ち兄弟〟【写真】 ただ、それ以上に痛かったのは6回の3失点ではなかったか。5回に1点を返し、ようやく2点差まで詰め寄ったのに、直後の守りで簡単に点差を広げられた。非常にダメージの大きな3失点となったに違いない。 逆にホークス側としては、相手の戦意を喪失させるには十分すぎる追加点となった。山川、近藤の主軸が好機を演出し、6番正木、7番甲斐が連続適時打。さらに暴投で1点追加と理想的な攻撃でリードを広げた。この勝利でホークスに優勝マジック36が再点灯した。 それにしてもだ。最近の甲斐は好機にめっぽう強い。この日の適時打で得点圏打率は3割1分3厘(67打数21安打)まで上昇。特に球宴後は先発出場7試合で8打点と勝負強さが光る。7月以降に限ると山川を抜いてチームトップの15打点だ。 ただ、試合後は浮かない表情だった。無理もない。9回に2点差に詰め寄られる3ランを被弾したからだ。「締まりの悪い試合となった。そこは大いに反省です。今後も試合は続きますから」。勝ってかぶとの緒を締める姿は、本当に頼りになる正捕手だと感じた。(石田泰隆) 【#OTTOホークス情報】
西日本新聞社