甘くないロッテ 小さなほころび命取り【タカ番記者の好球筆打】
◆ロッテ6-0ソフトバンク(16日・ZOZOマリンスタジアム) 今回のロッテ戦から各球団との対戦も2巡目に突入した。ちょうど1巡した前カードの楽天戦までの成績は9勝4敗2分け。貯金5で、工藤ホークスはきっちり首位発進を決めた。 最大の要因は何といっても投手陣の出来だろう。前カード終了時のチーム防御率2.27は、12球団で唯一の2点台。先発、中継ぎともに最高の滑り出しを見せ、チームのスタートダッシュを力強く後押しした。 一方の野手陣は開幕からクリーンアップを任された柳田、グラシアルの2人が故障で早々と戦列を離れた。外野と一塁を守れ、どの打順も器用にこなす中村晃が開幕前に戦列を離れたことも、首脳陣にとっては大きな痛手だっただろう。 にもかかわらず、貯金5の開幕ダッシュを決めるのだから、不思議なチームだ。いや、不思議と言っては昨年の日本一球団に失礼だ。真の力があるからこそ、今の位置でペナントレースを進められるのだ。 ただ、こればかりは不思議と言っても怒られはしないだろう。今季の工藤ホークスは、なぜかロッテを苦手とする。まだ4試合戦っただけではあるが、前回の今季初対戦では1勝2敗と1巡目の対戦で唯一のカード負け越しを喫した。
本文:1,096文字
西日本スポーツ