過去最低か、それとも…投票率が11回連続50%割れの鹿児島市長選 投開票日を明日に控え両陣営は「最後まで投票呼びかける」
鹿児島市長選(24日投開票)は近年、投票率が低迷している。5割に満たない状況が前回まで11回続き、2016年は25.00%で同市長選の過去最低を更新した。県内全体でみると、「平成の大合併」終了後の約14年間にあった全288地方選挙(無投票58選挙含む)の中でワースト1、2位を占めた。今回の同市長選に立候補している2陣営は、投票率アップに向け、働きかけを強めている。 【写真】〈関連〉鹿児島県内首長・地方議員選と首長選の投票率ワーストランキングを表で見る
1955(昭和30)年以降計18回の同市長選を振り返ると、20%台が3回、30%台が5回あった。低迷した計8回中6回は、現職と新人の一騎打ちだった。 県内全体の中でも同市長選の投票率は最低水準だ。「平成の大合併」終了後の2010年4月1日~24年11月17日でみると、県内全首長・地方議員選挙のうち、下から1、2位(16年25.00%、12年33.47%)。00年以降の県内首長選では、ワースト5位の中に4件入った。 今回出馬した2人の陣営は投票率について、現職引退に伴い4人が出た前回20年の38.16%を下回ると推察する。衆院選後の短期決戦で盛り上がっていないことなどを理由に挙げた。両陣営とも「主張の違いを理解し、一人でも多く選挙に行ってほしい」と口をそろえる。街宣や電話、交流サイト(SNS)で「最終日まで投票を呼びかける」と話した。
南日本新聞 | 鹿児島