4500万円のギャラを捨てた米倉涼子 「木9」に出演せずブロードウェイへ
テレビ朝日の秋の「木曜9時」ドラマ枠はここ10年、“連ドラ女王”米倉涼子(46)の独壇場だった。だが、今年は女王がいない。どうしても彼女を拝みたければ海を渡るしかない。 【写真10枚】ホットパンツ姿で美脚を披露した「米倉涼子」…女性タレントの「プロ野球始球式」名場面集 ***
米倉のハマリ役、外科医・大門未知子が活躍するドラマ「ドクターX」は、2012年10月にスタートした。以来、結婚1年目の15年と、所属事務所から独立を果たした直後の20年を除いて、秋の“木9”では彼女が主役を張ってきた。 だが、今秋の“木9”には出演せず。ブロードウェイミュージカル「CHICAGO」に専念するという。
1年の稼ぎは3億円以上
「『ドクターX』のギャラは1本につき450万円。全体で4500万円に及ぶのですが……」 と明かすスポーツ紙芸能記者によると、 「今年は、Netflix制作『新聞記者』にも出演しています。こちらのギャラはより高額で、1話1千万円とされる。加えて彼女は、楽天モバイル、コーセー、日本コカ・コーラ、東洋水産、キューピーコーワゴールドのCMに出演中。1社あたりの年間契約料は5千万円といわれますから、この5社だけで2億5千万円。ドラマを合わせたこの1年の稼ぎは3億円を超えます。しかも、個人事務所なので、それがまるまる収入になります」 もう充分に稼いでいる。だから、4500万円もの“おいしい”仕事だって袖にできるというわけだ。
富より名声?
「CHICAGO」の主演の一人であるロキシー・ハートを米倉が演じるのは、12年、17年、19年に続いて4度目となる。 もっとも、 「観光客で潤うブロードウェイには、彼女を起用することで日本人観光客を呼び込みたい、という思惑がある。ロキシー役はそうやっていろんな国の人が順番に演じているんです」 と映画・演劇評論家の萩尾瞳氏が解説する。ブロードウェイでの米倉の舞台も鑑賞済みとのことで、 「ダンスも歌唱も全く遜色ありません。一緒に観た現地の友人は“科白の英語に少し問題がある”と言っていましたが。現地の評判? 良い悪い以前に名前を知られていないのでは」(同)
1週間で100万~200万円
ギャラはどうなのだろう。 「1週間で100万~200万円。ドラマとは比較になりません」(先の記者) だが、萩尾氏によると、 「米倉さんだから安いのではなく、ハリウッドの有名女優であっても同じこと。日本だって、ドラマ1本300万円の看板俳優が、舞台で100万円ももらえないなんてざらにあるわけで、事情は日本もニューヨークも変わりません」 それでも、彼女たちがブロードウェイを目指すのは、 「俳優にとってはステータスですから。今後、彼女が海外での活動を広げていくのなら、“ブロードウェイに4度出演”は大きな箔になります」(同) 「週刊新潮」2022年5月19日号 掲載
新潮社