実家まで片道2時間以上かかる人に聞いた「実家が遠いこと」のメリットとデメリット
実家が遠いことで感じる不安は「緊急事態・災害時の対応」
実家が遠いことで感じる不安の圧倒的1位は「緊急事態・災害時の対応(254人)」で、全体の5割を占めた。2位「親の健康状態を見守れない(179人)」も多くの票を集めており、基本的には「実家にいる親に何かあったらどうしよう」と心配している人が多いことが判明した。 一方、実家から遠く離れたところで生活していることについて、「寂しい」と不安を抱えている人もいた。 なお「不安なし」と答えた人は22人で、「兄弟が実家近くにいるから」「まめに連絡しているから」「そもそも親に関わりたくないから」などのコメントが寄せられている。 <1位 緊急事態・災害時の対応> 家族が急病で倒れた場合などに、遠方にいるとそもそも気づきにくく、連絡を受けたとしてもすぐに移動できない。 また地元で災害が起こったことはニュースなどで知ることができるが、実家の状況など細かく把握することは難しい。そのため緊急時・災害時の対応に不安を感じている人が多くなったのかもしれない。 <2位 親の健康状態を見守れない> 電話やメッセージで連絡を取っていても、実際に会って様子を見るのとは違うと感じている人も多数いた。とくに親が高齢になってくると健康不安が増してくるので、子世代の心配も大きくなると考えられる。 <3位 自分が抱える孤独感> 実家や地元の友人と離れて生活していたり、親のサポートなしで子育てしていたりする環境を孤独だと感じている人もいた。実家から距離が遠いことで、精神的なサポートを受けられず困っている人も多いことが考えられる。
調査結果まとめ
実家が遠いことには、メリットもデメリットもある。 ただ「家族仲が悪いからメリットしかない」という人もいれば、「実家が遠いことのメリットをひとつも感じない」という人もいた。 例えば「定期的な帰省」「子どもによる親の健康状態チェック」が前提になっている人なら、実家が遠いことは時間や交通費面のデメリットが大きくなる。一方であまり帰省せず、緊急時の対応も個々に行うと考えている人なら、お互い干渉しないので暮らしやすいというメリットが大きくなるだろう。 「実家が遠くても定期的に帰省するものだ」という意識の強さや、家族や地元への愛着の程度により、メリットやデメリットの感じ方は違うことがわかる。 調査概要 調査対象/実家まで片道2時間以上かかる人 調査期間/2024年8月31日~9月9日 調査機関/自社調査 調査方法/インターネットによる任意回答 有効回答数/499人(女性346人、男性153人) 回答者の年代/10代 0.8%、20代 22.4%、30代 41.4%、40代 23.0%、50代以上 12.4% 関連情報 https://wakearipro.com/home-far-away/ 構成/清水眞希
@DIME編集部