【動画】実写版「パトレイバー」関係者が南港出動振り返り「ATCの戦略に脱帽」/大阪
「大阪南港で事件発生パトレイバー出動」―。アニメ「機動警察パトレイバー」の実写プロジェクト「THE NEXT GENERATION -パトレイバー-」で使用された実物大「98式AVイングラム」のデッキアップ(起き上がり)イベントが今月初め、大阪市住之江区南港のイベント・ショッピングモール「ATC」で行われた。 「出張イングラム」という形で西日本初開催。さらに、雨や夜間での初デッキアップとあって苦労もいろいろあったそうだが、関西のファンが集結し盛り上がりをみせた。30日からは「THE NEXT GENERATION -パトレイバー-第4章」が大阪ステーションシティシネマなど全国の映画館で上映される。
長期間の出張デッキアップイベントは大阪が初めて
「同時期に開催されている特撮ヒーローフェスティバルや天保山でのガンダム展などサブカルチャーに興味があるお客様の導線を想定して今回のデッキアップイベントを主催して頂いたATCさんの戦略に脱帽しております」と語るのは、松竹関西支社 映画宣伝課の伊藤雅弘さん。 長期間にわたって実施するイベントは全国的に今回が初めてのケースで、どのくらいの動員があるか?などの見込みがつきにくかったという。 だが、ATCの効果的な交通広告投下、SNS等での発信などで、結果として「パトレイバー」のコアなファンはもとより、まさしく「THE NEXT GENERATION」のお客様に興味を持ち、結果としては沢山の人が集まったという。
台風乗り越えたデッキアップも大阪が初。達成時は感極まり半泣きに
また、今回は雨や台風接近など天気に悩まされた側面もあった。初日となった2日は雨。雨の中でのデッキアップは初めてのことだった。また、9日に予定されていたスペシャルナイトデッキアップイベントは、台風接近のため中止に。だが、最終日の10日夜に急きょ実施した。 伊藤さんは「雨天でのデッキアップが撮影期間中も含め初めての事だったので、機材にどう悪影響を及ぼすか懸念はありましたが、難なくクリアーしました」と振り返る。 最終日に直撃した台風による風の影響についても、風速15メートル程度までは問題なくデッキアップ出来る設計になっておりましたので問題はなかったという。「風速計で都度測定しながらデッキアップしておりましたが、最高風速も10メートル前後でした。期間中は天候に恵まれない日がほとんどでしたが、ある意味イングラムの性能を実証出来たイベントとなりました」 最終日の台風過ぎ去ったあとは、ATCの関係者と状況をみながらSNSを使って細やかな状況報告など配信しつつ臨機応変にデッキアップ。「前日果たせなかったスペシャルナイトデッキアップも実施できましたので、大盛況にて幕を閉じることができました。ナイトデッキアップ時、私は感極まり半泣きでしたから」と笑顔で振り返る。