乗ってる男はカンドラも乗る 内川幸太郎、強運も発揮で11勝目 個人MVPにあと13.7ポイント/麻雀・Mリーグ
「MVPを目指してアグレッシブに」。試合前に決めたテーマ通りに戦い、見事に結果をもぎ取った。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」3月8日の第1試合で、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)が7度のアガリをモノにする八面六臂の大活躍で、今期11勝目を獲得した。 【動画】内川幸太郎、カンドラがモロ乗りするシーン(1時間37分ごろ~) この試合の対局者はU-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・藤崎智(連盟)、内川、TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)の並びでスタート。個人2連勝中の内川は、その勢いのままに東1局、リーチをアガって先制に成功。東3局の親番では3連続アガリで、この試合の主導権を握った。 東4局1本場には瀬戸熊とのリーチ合戦に敗れ親満貫の失点となるも、同2本場にはその瀬戸熊からリーチ・東・赤2・ドラ・裏ドラの1万2000点(+600点)をアガリ返して、再びトップ目へ返り咲く。 内川は南2局2本場にはさらに5200点を2本のリーチ棒供託付きでアガり、ダントツとなる。しかし好事魔多し、南3局に藤崎のリーチへ手詰まりを起こし、白を切るとこれがなんと倍満の放銃。「あの倍満は余計でした。全方向に受けられる手組ではなかった」と試合後に苦い顔で語ったこの失点で内川は3着まで落ち、南4局は再びトップを目指し、マクリを目指す3着目となった。 勝負が決まる南4局、内川は赤2枚を持ちタンヤオ仕掛け。4・7索待ちでテンパイし、高目のドラ4索でアガればトップになれる状況に。道中、引いたカン材の2筒を加カンすると、これが自身に3枚ある五万にモロ乗り。「1個乗れって祈ったら跳満になっちゃって」と予想外の打点アップに驚き、思わず天を見上げた。ここまで個人成績2位、勢いのある男はこのチャンスを逃さない。すぐに7索をツモって、タンヤオ・赤2・ドラ3で1万2000点のツモアガリ。今期11勝目を獲得した。 インタビューでは、この日の計2万8300点の放銃について「(MVP目指してアグレッシブにという)今日のテーマでは、仕方がない」と説明したが、これをすぐに「いや、嘘です(笑)」と打ち消し視聴者の笑いを誘った。個人成績で首位のKONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)にあと13.7ポイントまで迫る2位。「ラスになってもいいからと、肩を叩かれて先発しました。あとちょっとですね」と顔をほころばせた。 東1局からオーラスまで、内川は主役を張り続け、チームの期待通りのトップ。視聴者はこのインタビューを観ながら「好青年でよろしい」「うっちーこれは止まらんなw」「内川最強!」「うっちーの今日の表情の変化は良かった」と、活躍に加えて、喜怒哀楽豊かなイケメンぶりにも賛辞を送っていた。 内川は合計7回のアガリで常に主役として立ち回り、手痛い放銃があっても、赤やドラを飼いならし最後に大逆転。チームはセミファイナルへの進出はほぼ確定しているが、その後のファイナルをさらに有利に迎えるために、サクラのプリンスの手は緩むことがない。 【第1試合結果】 1着 KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)3万9700点/+59.7 2着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・藤崎智(連盟)2万9300点/+9.3 3着 TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)1万7900点/▲22.1 4着 U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)1万3100点/▲46.9 ※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会 ◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。 (ABEMA/麻雀チャンネルより)