サインツJr.、キャリア初ポールポジションに”驚き”「特別なラップじゃなかったけど……」
F1第10戦イギリスGPの予選でポールポジションを獲得したカルロス・サインツJr.(フェラーリ)はこの結果に少し驚いたという。 【動画】F1にドライバーの足元映す”ペダルカメラ”が復活。イギリスGPで試験導入開始 今回の予選はウエットコンディションで行なわれたが、特にQ3はレーシングラインが徐々に乾いていった。そのためドライバーたちは、少しでも有利なコンディションでアタックすべく、最後まで走り続ければならなかった。 その中でも、シャルル・ルクレール(フェラーリ)とマックス・フェルスタッペン(フェラーリ)のペースが良く、タイムシートのトップは頻繁に入れ替わった。 しかし最後のアタックで、サインツJr.がトップに浮上。フェルスタッペンはそのタイムに0.072秒届かず、サインツJr.がキャリア初のポールポジションを獲得することになった。 チームメイトよりも0.3秒速いラップをまとめ上げたサインツJr.は、自分のラップがポールポジションにふさわしいモノだったことに驚いたようだ。 「良いラップだったけれど、路面の水が多くてインターミディエイトタイヤでかなり苦労した。レーシングラインの上にも水が溜まっていて、簡単に挙動を乱して、ラップを失ってしまう状態だったんだ」 「このコンディションでは、タイヤの温度を上げるのにも苦労した」 「最終的に、ラップをまとめることができたけれど、それはそれほど特別だとは思わないラップだったんだ。それでもポールポジションを獲得できて、驚いた」 初ポールポジションを獲得したサインツJr.は、そのまま決勝レースで自身初勝利を挙げることができるペースを持っていると信じている。 「僕はそう思う。 FP3ではいくつか問題があったけど、予選までには修正できたと思う。それを除けば週末を通してペースはあったし、FP2のペースをベースにすれば、いいポジションをキープできるはずだ」 「マックスとシャルルが激しくプレッシャーをかけてくるだろうけど、ベストを尽くすよ」 ルクレールは、最後のアタックでスピンがあったことから「自分はポールにふさわしくなかった」と話し、チームメイトの初ポール獲得はうれしいと語った。 結果にがっかりしているかと訊かれ、ルクレールは「僕はそうだね。でもカルロスのことは嬉しいよ。彼は今日良い仕事をした」と語った。 「僕は最終ラップでスピンしてしまった。あのラップですべてをまとめなければいけないと分かっていたのに、まとめきれなかったからポールポジションにはふさわしくない」 「でも、3番手はレースをスタートするにはいいポジションだ。そして、すべてをまとめてカムバックできると願っている」 「誰が1ストップ戦略を採るか、2ストップにするかは興味深いところだけど、正しい選択をして、自分たちが望むところに戻ってこられることを期待している」
Filip Cleeren