【ラグビー】トヨタヴェルブリッツFL小池隆成、NZのオタゴ代表DS入り。昇格目指す。
和田はグリーンアイランドでは好調だったが、その後の地方代表の試合で、開始早々に腰を痛めリタイア。7月下旬に帰国となった。 「もう少しやれたんじゃないかという思いはあります」 幕切れに悔しさは残るが、さまざまなことを学べた日々だった。何より驚いたのは、プレーの発想。加入当初は、予想もつかないところからボールがくるのに戸惑った。 「日本なら、ここでラックができるというところで、無理やりでも放ってくる。型にハマってない。裏にもどんどん蹴る。すぐ横の人がキャリーするからサポートに入るのではなくて、キャリーしても僕に何らかの形でボールが出てくるかもしれない。WTBとして“どこからでもボールはくる”と意識を変えてやってました。すごくいい勉強になりました」 冬の足場の悪いグラウンドでどうスピードを発揮するかも、悪戦苦闘した。 「日本のグラウンドだったら、膝が勝手に跳ねるんですけど、NZはぬかるんで粘土質なので、スパイクごと埋もれてしまう」 膝や腿を意識して上げるようにしたり、スパイクのピンを長めにしたりと改良。自分の描くトップスピードではなかったが、「他の人よりは速く走れた」。こちらも手ごたえを得た。 ラグビー環境の洗礼も受けた。 「トヨタだったら、ケガをしたら、すぐに大隈さん(ヘッドアスレティックトレーナー)が、どこがどう痛むのか細かく調べてくれますが、NZでトレーナーに“腰をやった”と伝えたら、“私にできることはないから、痛み止めを飲んどいて”と(笑)。日本は恵まれてるなと感じました」 これからリハビリを進め、秋のプレシーズンマッチに向け、コンディションを整える。 ヴェルブリッツからはPR淺岡俊亮、SH田村魁世、SO丸山凜太朗が南島インバーカーギルにあるパイレーツオールドボーイズに留学、サウスランドのワイダースコッド入りをしている。 (文:森本優子)