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正念場だ、阪神は救援の「禁じ手」投入を/山田久志

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日刊スポーツ

<中日5-0阪神>◇30日◇ナゴヤドーム 阪神が中日戦で今季2度目の零敗と上向きの兆候が見えない。打線は3戦連続で並べた4番マルテ、5番ボーア、6番サンズの「MBS」が機能せず5安打。先発青柳は1失点で粘るも、2番手能見が満塁弾を浴びた。 【写真】7回裏中日1死満塁、アルモンテの放った満塁本塁打を見上げる能見 元中日監督で日刊スポーツ評論家の山田久志氏(71)はかみ合わない投打の課題を指摘し、救援陣の「禁じ手」投入を提言した。    ◇   ◇   ◇ 寝苦しいナゴヤの夜になった。1点差の7回1死満塁。青柳をリリーフし、すでに5試合目の登板になった能見が、3番アルモンテに満塁本塁打。またしても阪神が無残な姿をさらした。 山田 ここ数年の阪神は投手力で勝ってきたチームだが、それがもろくも崩れた。リリーフ陣は崩壊の一途をたどっている。特に僅差でリードされている局面につぎ込んでいくピッチャーが弱すぎる。突っ込んでいってるメンバーの力量をみても酷といえるリリーフが目につくが、このまま慌てて、傷口を広げて、ズルズルいくわけにはいかない。 先発の防御率3・40に対し、リリーフはリーグ最低のなんと10・01。新外国人エドワーズ、守屋が戦線離脱。岩崎、新人小川らのやりくりも勝利につながらず。悲惨な数字が歯止めの利かない台所を物語っている。 山田 シーズンには何度か踏ん張りどころがくるものだが、「さあ、どうする?」というときがきた。チームが置かれた状況は、勝ちパターンに固執する余裕がなくなってきている。実際、そこがはまらないわけだから、ここは1、2点リードされている展開でも勝ちパターンの投手をつぎ込んでいくことも考えるべきだろう。6月27日DeNA戦(横浜)で1点ビハインドでスアレス投入に踏み切ったが、ここは負の連鎖に歯止めをかけたい。投手起用のセオリーからすると“禁じ手”だが、そこはベンチが割り切るしかないだろう。 投打にかみ合わないチームの1試合平均得点は1・9点の低調ぶり。中日柳が制球を乱した4回1死一、二塁は新外国人サンズ、6回1死一、二塁は2年目マルテが、いずれもはかったかのように三ゴロ併殺に打ちとられた。 山田 柳は変化球のコンビネーションで打ちとりにくるタイプだが、「球種」「コース」とも絞り切れていなかったようだ。サンズ、マルテらが打たされているシーンをみていると、狙い球を的確に指示しているのかどうかも疑問だった。また全体的にスイングが弱い感じにも見受けられた。ここはシーズン最初の正念場にきたといえる。 【取材・構成=寺尾博和編集委員】

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