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大野豊氏が懸念する、カープリリーフ陣の不安要素。

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広島アスリートマガジン

 カープが4カード連続のビジターゲームを、5勝5敗1分の五分の成績で乗り切った。直近の試合がサヨナラ負け、しかも順位を落としたことで重苦しい空気も漂うが、敵地の連戦で5割ならばまずまずの滑り出しと言っていいだろう。 【写真】リリーフ陣の中で好調をキープし続けているのがプロ6年目のあの投手!  開幕からの4カードで、負け越したのはヤクルト戦のみ。本日から本拠地のマツダスタジアムに戻ることも加味すれば、良い意味での切り替えを期待したいところだ。  カープOBの大野豊氏も、開幕戦から続くビジターゲームの重要性を説いていた。開幕から5カード連続で負け越し最後まで波に乗り切れなかった昨季の例もあるだけに、開幕ダッシュの失敗は即致命傷にもなりうる。その意味でも今季の滑り出しは、及第点ともいえる内容だった。 「今季は143試合制ではなく120試合制での開催になります。1試合の重みが増すだけに、スタートはやはり大事になります。練習試合のころはお世辞にも雰囲気が良かったとは言えないだけに、最初の遠征期間でいかに良い雰囲気をつくり出せるかが重要になります。私としては、まずはそこに注目していました」  大野氏がポイントとして挙げた遠征帰還は無難に乗り切った。だが、懸念材料として当初から指摘していたリリーフ問題は、課題が上積みされた状態だ。 「先発の大瀬良大地、森下暢仁、九里亜蓮、遠藤淳志あたりの状態は決して悪くないですし、若手でいえば塹江敦哉が良い状態をキープしています。とはいえ、最後まで残っていたリリーフ陣の課題は今も解消されていません。思えば期待されたフランスア、岡田明丈の状態が上がらず、開幕直前になっても勝利の方程式が定まりませんでした。最終的には練習試合で結果を残したスコットが抑えに抜擢されましたが、ブルペン陣のレベルアップ、底上げが図れなかったことがシーズン全体に、どのような影響を及ぼすか。現時点では、そこが一番気になるところです」

◆求められる早急な改善策  大野氏の懸念は現実のものとなり、抑えに抜擢されたスコットは6月21日のDeNA戦に続き、昨日のヤクルト戦でもサヨナラ勝ちを献上した。しかも共に1死も取れない中での失点だけに、今後の配置転換も考えられるだろう。連敗の傷口を広げないためにも、早急な改善策が求められることとなった。  救いなのは抑え以外の部分は、野手も含め概ね機能しているところだ。堂林翔太を筆頭に好調を維持している選手も多く、7月3日の試合では長野久義や安部友裕など控え選手が存在感を見せた。先発陣も大瀬良、森下らが期待通りの投球内容を見せている。 「3月7日から二つの引き分けを挟んで13連敗ということもありましたし、練習試合とはいえ不安に思う気持ちは当然ありました。いくら調整の意味合いが強いとはいえ、試合で負けが続くとチームの雰囲気も悪くなってきます。とくに今は無観客で試合が行われていることもあり雰囲気、元気というものはチーム内でつくっていくしかありません。これまではファンが声援で後押ししてくれましたが、現状ではそれがないわけですからね。その意味でも、練習試合のときと違って抑え以外の部分が機能しているのは好材料だと思います」  いずれにせよ地元に戻っての阪神3連戦は、今後を占う上で非常に大きな一戦となる。初戦で敗れればヤクルト戦から数えて3連敗となるだけに、チームの雰囲気という意味ではかなり痛い。逆に勝利を収めればサヨナラ負けのダメージを払拭し、相手チームの状態を考えれば再び上昇気流に乗る可能性も高い。  雨の状況が気になるところだが、エース・大瀬良が圧巻の投球内容でチームに勢いを取り戻す。

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