被災地再生に「自伐型林業」 輪島でモデル林づくりスタート 災害に強い森づくりに期待
防災面でも、皆伐は一旦全部の樹木がなくなってしまうが、自伐型は木を残しながら持続可能な形で進めていくので、土砂災害を起こしにくい。
自伐型林業だけで稼ぐのは難しいが、副業の一つとして「半林半X」で取り組む人も多い。自治体の移住・定住促進にもなるため、推進する自治体は増えているが、自伐型は自営業が多く、けがのリスクなどは認識し、備えておく必要がある。
自然とともに長期的に地域を考えるライフスタイルが評価されてか、最近では比較的若い人の参入が増えている。地域に新たなアイデアももたらされており、農山村の多様性や、持続的な地域社会を守ることにつながることが期待される。(聞き手 秋山紀浩)