台湾の大地震で「今こそ恩返し」――日本ができることは? 東北・能登の震災でも…台湾の支援が大きな力に【#みんなのギモン】
■複雑…「プレート」沈み込む台湾
小林解説委員 「地震防災に詳しい愛知工業大学の横田崇教授に聞きました。台湾は、日本以上に複雑な地殻の上にあるといいます。台湾の地下深くにあるプレートを見るとよく分かりますが、陸側にはユーラシアプレートが、東側にはフィリピン海プレートがあります」 「フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込んでいますが、台湾はこの沈み込みの真上に位置し、東側が非常に深い海溝になっています。日本の東側にも同様に深い沈み込みがありますが、台湾の東側では特に沈み込みが複雑になっているといいます」 「ここの地殻はまるで、ぞうきんを絞ったような構造になっていて、日本以上に複雑です。左右から押されるような形になっているので、非常に地震が起こりやすいエリアだということです」 山崎誠アナウンサー 「地震が起こりやすいということですが、日本も地震が多いのでその怖さは痛感していますし、少しでも被害が大きくならないことを願います」
■SNSで「恩返しを」「寄付は?」続々
小林解説委員 「まだ今回の地震の被害については全容が明らかになっていません」 「ただ台湾での大地震が報じられると、すぐに日本のSNSでは『今こそ恩返しするときだ!』『3倍4倍返しで支援がしたい!』といった思いや、『どこに寄付したらいい?』『どの寄付先が信用できるのか?』といった声が相次ぎました」 桐谷キャスター 「2012年に私が取材で行った時、日本のファッションや雑誌が浸透していて、『日本が大好きだ』と言ってくれる若い方がたくさんいたんですよね。自分たちに何ができるかを考えたいですね」
■大災害のたびに…台湾から多大な支援
小林解説委員 「これまでも台湾の皆さんは、日本で大きな災害が起きるたび、救助隊や物資、多くの義援金を送ってくださいました。義援金は2011年の東日本大震災では250億円以上、今年1月の能登半島地震ではわずか2週間、民間だけで25億円以上にも上ったということです」 「今年1月に台湾・台北を取材した際の映像を見ると、コンビニなどの街の至る所に、日本の能登半島地震への義援金を呼びかけるポスターが貼られているのが分かります」 鈴江アナウンサー 「日本人の1人として改めて感謝の気持ちをお伝えしたいです。私は1日まで能登に入っていましたが、まだまだ手つかずで大変な状況が続いています。今後、復旧・復興に向けて必ず大きな力になりますよね」